たこわさ

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新天地に向かったろくろと繭良を待つものとは!?「双星の陰陽師 10」感想

双星の陰陽師 10 (ジャンプコミックス)
アニメの方はもう観る気すら起こりませんが、遂に「島」へと渡ったろくろと繭良を待ち受ける数々の事実と試練の連続に、今回もまた熱くさせられました。
十二天将最強の男・天馬も本格登場し、しかも彼は何やらろくろと因縁深いらしく……?
(以下ネタバレ含む)

双星の陰陽師 10 (ジャンプコミックスDIGITAL)

双星の陰陽師 10 (ジャンプコミックスDIGITAL)

  • 作者:助野嘉昭
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2016/12/02
  • メディア: Kindle版
デジタル版も同時発売。

最強の男・天馬登場

天馬はいきなり全裸で登場と、二重の意味で度肝を抜かれました(笑)。中性的な顔立ちだったから余計に。少々独特の性格ですが、なんというか、ろくろと繭良を足してニで割った感じですね。細かいことが嫌いという点はろくろと、強気かつ変な言葉遣いをするけれども案外思慮深い点もある、という所は繭良と通じるものがあるような。逆に紅緒はストレスマッハになりそうですが……。

十二家同士の権力争いであるとか化野・石鏡家の辿った悲惨な末路だとか、色々とシビアな部分も描かれましたが、十二天将自体は曲者ぞろいながらも所謂「悪人」はいない様子。ろくろへの厳しい言葉も、責任ある立場としての言葉であったり気遣いであったり。もちろん、今後の展開によっては強く反目する関係になる十二天将も出てくるのでしょうが、今のところは味方よりのキャラが多い印象。

膳所美玖の実年齢には少々度肝抜かれましたが、厳しい言葉とは裏腹に化野を悪く言った叔父に対して凄んでいる辺り、根っこの部分はいいおば……お姉さんの様子。今後のろくろとの絡みが楽しみ。

明かされる「安倍晴明」の真実

そして今回、天馬の口からようやく「安倍晴明」の真実が明らかになりました。やはり謎の少女=安倍晴明=ろくろの母親であり、自分自身を依代として「穢れの王」を禍野に封印していたんですね……。これで作品における大きな謎が一つ明かされましたが、まだろくろの出生の秘密が明かされていませんから、気になる部分が沢山残されていますね。
特に、父親が誰なのか、とか。ろくろの瞳の色は晴明譲りらしいので、きちんと自分で産んだ子供何だと思いますが、そうなると一体いつ、ろくろが生まれたのか? という問題もあり。案外、道摩法師だったりするんでしょうか(笑)。晴明の外見年齢を考えると、相手が誰であれ「けしからん」事になりそうですが……ろくろが、例えば自然ならざる方法で生み出された人外の子、とかいう重い設定よりはそちらの方が平和かも。

決意を固めた繭良。そしてあのキャラも……

ろくろが母親の真実を知り決意を新たにしている頃、繭良の心境にも変化が訪れたようです。清弦の実家・天若家と関わりを持ち、自身が「次期当主」であると知らされた事で、ろくろと紅緒に必死に食らいつくだけだった彼女の中に新たな動機が生まれつつあるように見えます。私的には(報われないと思いつつも)繭良派なので頑張って欲しいですね。

そして遂にアニメで大不評なあのキャラが原作にも登場してしまいましたが……なんかアニメのあのウザキャラ振りが嘘のように良いキャラに仕上がってますね、きなこ。アニメだと口うるさくて偉そうでやたら人を見下してくるだけの嫌なキャラクターでしたが、原作だとろくろと良いコンビになりそうな雰囲気が。まあ、アニメと違ってろくろがきちんと男気溢れる性格なのも一因かもしれませんが……とにかく安心しました。アニメだけ観てる人から不評で、原作組からはヘイトを一身に集めるキャラクターだっただけに、原作で上手く調理してくれたことには感謝してもしきれませんなー(遠い目)。

すぐの続きが掲載されいているジャンプSQ.は本日発売だった模様。私はSQが置いてある本屋に寄れなかったのでまだ読んでません。紅緒と神威の再会は何をもたらすのか……気になります。

ジャンプSQ.(ジャンプスクエア) 2017年 01 月号 [雑誌]

ジャンプSQ.(ジャンプスクエア) 2017年 01 月号 [雑誌]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2016/12/02
  • メディア: 雑誌