あらすじ
マクギリスが目的を果たしたあかつきには、鉄華団は「火星の王」となる――そのあまりにも途方もない話は、テイワズの幹部達の多くの反感を買う事になった。名瀬が筋を通したことで、マクマードは鉄華団が勝手にマクギリスと盟約を結んだ件を不問にしたが、それでも幹部達の反感が収まるわけもなく、鉄華団は大きな「上がり」と共に「身内から刺される」リスクをも背負うこととなった。
一方、ギャラルホルンでは、ようやくモビルスーツの調整が終わったヴィダールが意気揚々と戦場へと赴こうとしていた。彼の実力を疑問視するジュリエッタだったが、ヴィダールの駆る「ガンダム・ヴィダール」のあまりにも美しい勇姿を見てしまい――。
感想
ヴィダールのスタイリッシュ戦闘やら、メリビットとおやっさんのまさかの恋愛結実やらと、非常に見どころの多いエピソードだったのだが、マクギリスの発言に色々と持っていかれてしまった。彼が言っているのは、生まれや身分に邪魔されず誰もが機会の平等に恵まれる世界を構築したい、という事なのだが、どうしても絵面に引っ張られ過ぎて「私はロリコンの王国を作るのだよ」と言っているように見えてしまった(笑)。
――そういう冗談はさておき、戦う目的を「復讐」と語っておきながら、いざ愛機と戦場に出ればそれを忘れて曇りなき心で敵を討つ姿に、今回もヴィダールの株が上がってしまったように見える。以前の彼の台詞から察するに、「ガンダム・ヴィダール」には、恐らくアインに関連する何かが搭載されており、つまり彼の愛機はある意味アインそのものとも言えるのだろうから、一緒に戦えることがよほど嬉しかったのかもしれないが……。
ヴィダールという名前はそもそも、フェンリル狼を殺すという神の名前。そしてマクギリスのファリド家の紋章は狼に見える。つまり、ヴィダールという名前はそれだけでマクギリスへの殺意に直結しているようにも思えるのだが……出来ればヴィダールには私怨という意味での復讐ではなく、大義としての復讐、つまりリベンジではなくアヴェンジの想いを抱いていいてもらいたい。復讐で醜く歪み彼の言動など見たくはない。
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