たこわさ

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響け!ユーフォニアム2 第三回「なやめるノクターン」感想

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今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

合宿はまさに猛特訓の連続。ようやく一日が終わり疲労困憊の久美子だったが、彼女にはまだ大仕事が残っていた。あすかに「何故、希美の復帰を認めないのか」その理由を直接尋ねるという大仕事が――。

感想

あすかが何故、希美の復帰を認めないのか、その理由はある意味予想通り「みぞれに悪影響を与えるから」だった。そりゃあ、希美のフルートやそれを連想させる音を聞いただけで不安定になるのなら仕方のないこと。実にあすからしい判断だが、そこにあるのは優しさや思いやりではなく「ただ一人のオーボエが調子を崩してコンクールに影響を与えたくない」というリアリスト的発想というのが何とも。*1
みぞれや部活全体の今後を考えるならば、みぞれが抱えているトラウマの解消や*2、彼女と希美を巡って苦労を重ねている優子や夏紀の為にも、本人達を問題そのものと向き合わせなければならない訳だが……それは一種の賭けであり、確かに目の前に迫っているコンクールの事を考えればそんな不確かなものに関わるべきではない。この点は、あすか本人のドライな性格に由来する打算というよりも、副部長としての立場がそうさせるのかもしれない。

あすかの事はさておいても、優子も夏紀もそれぞれ他人を思いやった結果、すれ違いを続けているという光景は何ともやるせない。この触れれば余計にこじれそうな問題に久美子はどう対処するのか……。

滝の過去も少しだけ明らかになった。過去に妻を亡くしているとの事だが……昔なじみの麗奈はそれを全く知らないのだろうか? 彼女の恋愛感情は憧れ寄りのものだろうから、滝の私生活については全く何も知らなさそうだが。

*1:とはいえ、あすかは実に正しく他人の感情の機微を把握しているので、決して感情ない人間ではないしむしろその逆だとも。

*2:今回指摘された、みぞれが演奏に感情を乗せられない原因も同根と思われる。