たこわさ

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ドリフターズ 02「踵 鳴る」感想

【Amazon.co.jp限定】DRIFTERS Blu-ray BOX (特装限定生産)(特典:「特製ドラマCD」&「描き下ろしキャラファイン[豊久×信長]」&漂流者特製イラストカードセット付き)
今回の満足度:4点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

豊久達が流れ着いたのは、オルテ帝国という人間の国家がエルフら亜人種を虐げる世界だった。豊久の命を救った事を言いがかりの材料として、オルテ帝国の騎士武官・アラムによるエルフ達の虐殺が始まってしまう。まだ世界の情勢など知らぬ豊久であったが、恩人であるエルフ達を救うべく一人駆け出す――。

感想

武人としての本能の赴くままに動く豊久の姿は好みが分かれそうだが、彼は決して「筋の通らぬ」事はしていないので、その点は実に主人公らしいとも言える。そういった意味では、手段を選ばぬ信長やどこか酷薄そうな与一とは一線を画すように見受けられる。……とは言え、実はその二人もお人好しの面がありそうなのだが。
エルフの人々自らの手で仇を討つよう促した豊久の行動がどんな意味を持つのか、まさか見誤った視聴者はいまいと思う。

作画に関しては、アクションシーン全振りといった雰囲気で、それ以外のシーンは無理に動かさず描きこまず、かといって手抜きと言った感触のない、今のところはちょうどいい塩梅。アラムを無力化するために鞘で打ちのめした件も十分に残酷描写ではあるのだが、エルフの村の女性達が残らず連れ去られているという伏線からは、別の意味で凄惨な場面も待っている事を予感させる。
時折挿入されるギャグ描写がないと気が滅入る事この上なさそうだ。