たこわさ

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機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ #26「新しい血」感想

今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

鉄華団の躍進により、世界は良きにつけ悪しきにつけ変わろうとしていた。新しい団員も増え、より先の未来へと進もうとあがき続ける鉄華団だったが、変革する世界は彼らを放ってはおかず――。

感想

第一話のつかみとしては上々。無知で覚悟もない新人団員達の存在が、頭のネジの外れた鉄華団の存在を浮き彫りにすると共に、世界の歪みをも体現しているように見えた。
ビスケットの妹達が無事進学している事にホッとしたが、彼女らの心の傷が深い事もあからさまに描かれており、それが何らかの不幸な暗示でないのを願うばかり。むしろ、三日月達が人間として踏みとどまる理由として双子達の存在があってほしいところ……。
鉄華団の面々は三日月を筆頭に相変わらずどこか壊れていて「成長」するのではなく「突き進む」といった印象を受けるが、そんな中でクーデリアとアトラが「成長」という役割を担っているのだな、と感じた。
マクギリスは着々とギャラルホルン内での立場を固めつつあるようだが、その真意はまだ見えない。恐らくは鉄華団とクーデリアの事を指して言ったであろう「頼りになる味方」という言葉が額面通りであることを祈るばかり。そしてOP映像に登場した仮面の男は……「彼」だろうか? マクギリスの「もう私に友人はいない」という言葉からは、たとえ仮面の男が「彼」だったとしてもろくな状態にない事が予想されるが……あまり胸が痛くなる展開は御免被りたい。

戦闘シーンについては、第一話のセルフオマージュ&三日月のパワーアップをよく演出していたように感じた。相変わらずMSの動きや造形、土煙舞う戦闘シーンは「ファイブスター物語」への強いオマージュを感じる。バルバトスの登場シーンや「悪魔」という呼称は、もしかすると同作のヤクト・ミラージュを意識したものかもしれない。