(以下ネタバレ)
あらすじ
殺人鬼のものと思しきスタンドの強襲を受けた承太郎と康一。スタープラチナのパワーでも破壊できぬそのスタンドの能力に、承太郎は康一に慎重に慎重を重ねるよう警告する。だが、戦力としてあてにされていないと感じた康一は、承太郎の言いつけに反しエコーズを殺人鬼の追跡に向かわせてしまい思わぬピンチを招く事に――。
感想
シアーハートアタックの反則級の強さが際立つ。承太郎のスタープラチナは紛れもない「最強」のスタンドではあるが、「万能」ではないという事が良く分かるエピソードだった。もし、あの場に居合わせたのが康一ではなく億泰や仗助であったら、シアーハートアタックにあれほど苦戦しなかったのでは? とも思え、スタンド戦はまさしく相性が重要なのだな、と感じた。……もっとも、その二人だったら承太郎の警告を全く聞かずに不用意に動いて初手で爆殺されている可能性もあるのだが(笑)。
慢心から承太郎を負傷させてしまった康一だが、そもそも荒事に慣れていなかった上に、単純な生き死にをかけた戦いはこれがほぼ初めてだった事を考えれば、やむなしとも思い。その後に見せた成長ぶりこそが彼の真骨頂でもある訳で、まさしく「成長タイプ」のキャラクターと言える。何故か原作から重要台詞がカットされてしまったようでその辺りは非常に残念なのだが……アバンタイトルで前回の使い回しをするくらいなら、その台詞を入れる余地を作ってほしかった。作画に余裕が無かったのなら、止め絵でも十分。
エコーズACT3は、地味ながらも実は恐ろしい能力。しかも、相手を直接傷付けずに無力化する事に特化しており、康一が「暴力」ではなく「力」を求めた結果の能力だという事が窺え、なんとも痺れる。
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