たこわさ

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クロムクロ 第二十二話「鬼が哭いた雪中花」感想

今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

フィドルグの一斉攻撃により黒部研究所は陥落してしまう。しかも、エフィドルグの基地から発生したシールドにより、研究所近辺の土地が隔離され人々は避難も出来ずに取り残されてしまう。混乱の中、自宅に帰り着いた由希奈達は、そこで「鬼」のゼルから改めて話を聞く事になった。由希奈達の父と知り合ったきっかけと、そしてその行方について……。
一方、研究所の人々の多くが犠牲もしくは洗脳されてしまった現状の中、それでも残った者達はエフィドルグに抗おうと全力を尽くしていた。セバスチャンを失ったパイロット達もそれぞれに決意を新たにする。そんな中、ムエッタが姿を消してしまう。トム達は、かつて敵として多大な犠牲をもたらした彼女の事を許してはおらず、仕方なく剣之介と由希奈だけで彼女を探す事になったが――。

感想

人々が全く諦めていない所に何とも言えぬ力強さを感じた。一方で、実に「相変わらず」な茅原とカルロスの姿には呆れるばかり。前回活躍してくれた赤城も、やる気はあっても彼の身の丈にあった仕事が無ければ役に立たず、一般人たる彼らの無力さが引き立つ。
トムがムエッタの事を許容しなかった件は、よくある「普通に敵だったのに当たり前のように受け入れられている」展開へのアンチテーゼとして秀逸。この、ムエッタが都合よく受け入れられてしまうのではないかという点は不安要素だっただけに、きちんと描写してくれて溜飲が下がった思い。
由希奈達の父親が普通に事故死という点には少々脱力してしまったが、ゼルとの凸凹コンビ振りは短いながらも濃厚な描写であり、彼らの人柄が強く印象に残った。

唯一残念な点は、手錠をされていたはずのムエッタがどうやって服を脱いだのかが描かれなかった所だろうか(笑