たこわさ

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ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン 08「いつか三度目に」感想

天鏡のアルデラミン

天鏡のアルデラミン

今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

シナーク族との戦いは凄惨を極めつつあった。無能な指揮官の無謀な作戦、そして慣れぬ高山での戦いにより兵達は疲弊し、補給部隊であったはずのイクタ達もいつの間にか前線の近くまで歩を進める事に。更には、外傷ではなく謎の体調不良で戦線離脱する兵士も増え始める。ハロは野戦病院をもっと後方へ配置するべきだと考えていたが、イクタはある確信をもってその考えを支持する。科学の徒たるイクタには兵士達の体調不良の原因に心当たりがあったのだ――。

感想

実戦においてもその知略を如何なく発揮するイクタ。無能な上官の処し方も心得てきていて、乱戦においても部下に犠牲を出さぬという軍神の如き働きぶり――だが、そんな彼も万能ではないという事が、これ以上ない悲惨な形で視聴者に示される結果となった。「当然の結果」と予め分かっていたであろうが、それでもカンナの無残な亡骸を発見してしまったその心中は、一体どれほどの悲しみで埋め尽くされていた事だろうか?
もし、イクタがカンナが前線の砦にいる事を知っていたとしたら……と考えても、恐らく彼の決定は変わらなかったであろうところが、何とも切なさを増してくれる。きっとこれからも、彼は鉄ではないその心で、一方を切り捨て一方を助ける選択を迫られ続けるのだろう。

イクタがマシューの事を「我が友」と呼ぶ理由も今回のエピソードで理解できたように思える。イクタは自分がどこかで「割り切って」しまえる人間である事を自覚しているからこそ、割り切れない思いを抱き続けるマシューを「友」と呼ぶのではないかと思う。そして戦場において全幅の信頼を置きながらもどこか辛辣さが抜けないトルウェイへの言動は、彼が自分と同じ類いの人間だからこそ、か。それもある種の親しさの証拠なのだろうが。