たこわさ

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逆転裁判 第20話「逆転サーカス Last Trial」感想

今回の満足度:5点(5点満点中)
※原作ゲームはプレイ済み。
(以下ネタバレ)

あらすじ

2日目の裁判が始まって早々、成歩堂は事件の真犯人として検察側証人であるアクロを告発する。マックスやタチミサーカスの面々の協力を得て、足の不自由なアクロでも可能な殺人トリックを暴いた成歩堂だったが、アクロは余裕の表情を崩さない。成歩堂が指摘したトリックに必要な凶器が、検察の押収物の中にも見当たらないのだ。このままではアクロの犯行を立証するのは不可能、打つ手なしのまま裁判は進むかに見えたが――。

感想

この「逆転サーカス」エピソードは原作でも好きな部類に入る話だったが、それは珍しく「悪人が存在しない」類の物語だったからなのだ、とアニメを観ていて気が付いた。逆転裁判の殆どのエピソードは、罪を免れようとする悪役がいて、成歩堂がそれを糾弾する事で結果的に依頼主である被告を救う、というストーリー構成だが、本エピソードは徹頭徹尾「不幸な事故」の結果であり、犠牲者が出ている割にその結末も決して暗くはない。
もちろん、父親が死んでもメンヘルもといメルヘンを貫き通したミリカが突如現実を直視するようになった件はいかにもファンタジーという感じであり、好みが分かれるエピソードでもあるのだが……。