(以下ネタバレ)
あらすじ
女性の「手」だけを切り離し持ち歩き、恋人のように話しかける不気味な男・吉良吉影。周囲に異常性を悟らせぬ狡猾なその頭脳は、15年もの長きに渡り自らの犯罪が世に露見する事を防いでいた。だが、いつものように恋人の「手」と語らっていた吉良に突如危機が訪れる。「手」を忍ばせていたパン屋の袋が、近所の中学生の勘違いによって持ち去られてしまった。もし袋の中身を見られれば吉良は破滅する。身の破滅を防ぐべく、吉良はその中学生……重ちーを追跡し始めるが――。
感想
吉良の映像化を実に見事に映像化してみせたスタッフの手腕に拍手。だが、キラークイーンの造形が原作とは比べ物にならないほどランクダウンしていて、その点は残念でならない。次回以降改善を望む。
エピソード全体としては、序盤は吉良の生理的気持ち悪さに「うへぇ」となったが、中盤以降は何故か吉良の危機にドキドキする気持ちまで湧いてくるのだから、実に巧みな構成だったと言える。ただそのドキドキは、吉良が危機を脱する事を望むというよりは、重ちー達が危険人物と接触しないことを祈る、という感情に基づいているのだろうが。
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