たこわさ

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アルスラーン戦記 風塵乱舞 第七章「虹の都」感想

今回の満足度:5点(5点満点中)
※原作既読。
(以下ネタバレ)

あらすじ

「海賊の財宝」が隠された島の話を伝え聞いたアルスラーンは、ダリューンナルサスに島の調査を命じる。だがそれは、海賊達を裏で操っていたシャガードによる偽情報だった。ダリューンナルサスの不在を突いて街を襲撃したシャガードは、囚われていた海賊達を解放し、アルスラーンを攻め殺そうと激しい攻撃を仕掛けてくる。エラムアルフリード率いる残留部隊が応戦するも多勢に無勢の中、劣勢を強いられる。だが、それらは全てシャガードの策略を白日のもとに晒す為にアルスラーンナルサスが仕組んだ策だった――。

感想

シャガードが絵に描いたような「頭のいい馬鹿」だった。あの手の人間は、自分の敗北を決して認めないし、改心もしない。恐らくはナルサスへの気遣いも含まれていたアルスラーンの温情も、シャガードへ届く事は一生無いのではないだろうか? 二重の意味でナルサスを気の毒に思ってしまった。

ナルサスシャガードの決闘シーンは、第一期のような超高速剣戟でこそ無かったが、情緒を演出するにはあの位が丁度いいとも思えるものだった。全体的にキャラクター作画が崩壊気味ではあったが、動きのあるシーンに不満は無く、また第一期に顕著だった「無理矢理動かして格好悪くなる」ようなシーンも見受けられず、そういった意味では安定していたように思える。「良い意味での手抜き」が、アニメーション全体のクオリティに寄与する良い見本ではないだろうか?

さて、思いの外早い再会となったアルスラーンとエトワールだが……流石に「陛下を助けてくれ」というエトワールのストレートな物言いにはお茶を吹いてしまった。確かに、義に篤いアルスラーンならば、例え自国を侵略した敵国の王とは言え、非道に晒されているのならば救ってしまいそうな雰囲気はあるが……。エトワールの性格上、国王派と渡りをつけてパルス軍と和平を結び、その勢いでギスカール派を叩く、という絵を描いている訳ではないだろうし、なんともはや。

翼(期間生産限定アニメ盤)

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