たこわさ

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ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン 06「神の階の麓にて」感想

「天鏡のアルデラミン」<アーティスト盤>(2枚組)

「天鏡のアルデラミン」<アーティスト盤>(2枚組)

今回の満足度:4点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

高等士官学校恒例の北域出張が行われる事になった。野党と山岳民族の監視が主な任務の北域鎮台への派遣だが、それは半ば慣例化しており、イクタならずとも緊張感に欠ける雰囲気があった。だが、その裏で山岳民族側には不穏な動きが――。

感想

ヤトリが演じた「茶番」は、彼女がイクタという帝国そのものへ疑念を持つ人間をパートナーにしていながらも、家柄の持つ「帝国への忠誠」という精神を決して捨て去っていない――どころかむしろ強く持っている事を示しており、その辺りからイクタがシャミーユへ向けた言葉がそのまま彼自身にも返ってくるもののように感じた。軍人になり力を手に入れれば、必然それを帝国に向けたくなるからこそ、イクタは軍人への道を忌避していたのではないか=ヤトリと争いたくないという想いがあるのではないか、と。何かと自分に好意を向けてくるシャミーユが、皇族でありながらも帝国を嫌悪している点も、イクタにとっては「都合がいい」と同時に「都合が悪い」事でもある、という事か。

しかし、早速行軍演習をさぼったばかりか女性を口説いて独房入りさせられる彼の姿を見ていると、どうしてもそんな重い物を背負っているようには見えないのだが(笑)。もっとも、独房入りまでもが彼の計算の内だったとしたら、非常に恐ろしいのだが……。