ジョジョの奇妙な冒険ダイヤモンドは砕けない　第20話「山岸由花子はシンデレラに憧れる」感想

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今回の満足度：4点（5点満点中）
（以下ネタバレ）

あらすじ

康一への想いを募らせる由花子。だが由花子は同時に、以前酷い目に遭わせた事で康一に避けられているとも感じていた。それでも何とか振り向いてほしいと願う彼女が出会ったのは不思議なエステ店「シンデレラ」。店主の辻彩は「運命を変えるメイク」を施すという。うさん臭さを感じながらも彼女のメイクを受けた由花子だったが――。

感想

相変わらず狂気混じりの愛情を滾らせる由花子だが、その想いは以前のような押しつけがましいものではなく、ただ単純に康一に振り向いてほしい、もっと自分を見てほしいという純粋なものであり、康一が彼女に惹かれたのも決して彩のメイクの効果によるものだけではなかった。
小悪党やヤンデレをいつの間にか改心させ、更に自分が酷い目に遭わされたのにいつまでもそれを根に持つことなく、いつの間にか対等の関係を築いている康一の人徳恐るべし、とも取れる。
辻彩についても、「魔法使い」を自称しながらもその実態は「笑うせぇるすまん」に近いものがあり、従順でない客についてはその人生を容赦なく台無しにしてきたのではないかとも疑われ、どちらかというと「魔女」といったイメージを持ってしまう（笑）。そして康一という王子様の真実の愛によって魔女は倒され、姫は救われた……と言った所か。

いつもよりも圧縮感のある脚本は少々残念に感じたが、二話分割でやってしまうと逆にスピーディさが失われたであろうから実に悩ましい。