たこわさ

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クロムクロ 第十九話「鬼が誘う宴」感想

今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

ムエッタと取り違えられ攫われてしまった由希奈。実はムエッタと由希奈は外見だけでなくDNAレベルでも同一人物と言えるほど似通っており、カクタスのセンサーが誤認したのも無理からぬ事だった。当然所長とも共通するDNAを持つムエッタを、ハウゼンは「雪姫本人である可能性が高い」と断じるが、ムエッタ本人は全く身に覚えが無く戸惑うばかりだった。
一方、パイロットを続ける事を希望するソフィは、グラハムからそれを拒絶され自宅待機を命じられていた。落ち込むソフィだったが、そんな彼女のもとに意外な人物からアプローチがあり――。

感想

話が大きく動いたエピソードだった。ムエッタと由希奈のDNAが同一というのは、単なる偶然ではなくやはり何か仕掛けがあるのだろうか? 由希奈が所長の実の娘というのは疑いようがない所らしいので、となると由希奈の父親が何かしらの処置を娘に施していた……とも考えられるが、そうなると少々由希奈が可哀想過ぎるのでむしろ単なる偶然で済んだ方がいいのかもしれない。

ソフィーにコンタクトをとったゼルの真意はまだ知れないが、彼のソフィーへの評価は視聴者も共有する所だろう。由希奈が「囚われのヒロイン」として格を高めつつある一方で、ソフィーは「行動するヒロイン」としての地位を確立しつつあるようにも思える。ゼルがソフィーをべた褒め(?)した件は思わず苦笑を漏らしてしまったが。

ムエッタが剣之介の協力要請を比較的あっさり引き受けた件については、当初は裏切る気満々なのかとも思っていたが、よく考えてみればムエッタは謀略を嫌う根っからの武人なので、言葉通り「自分が基地に帰還する為に利用させてもらう」だけなのだろう。しかし、最後の最後でクロムクロに保存されていた雪姫の映像を観てしまった事により、彼女の行動原理も劇的に変わってきそうな予感。
果たして、真実や如何に。