たこわさ

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テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロス #05「災厄のはじまり」感想

風ノ唄/BURN(期間生産限定アニメ盤)(DVD付)

風ノ唄/BURN(期間生産限定アニメ盤)(DVD付)

今回の満足度:2点(5点満点中)
※原作ゲーム未プレイ
(以下ネタバレ)

あらすじ

孤島の牢獄、その地下深くの独房に囚われ、日々「業魔」との戦いを強いられている女性ベルベット。ある日、ベルベットのもとにシアリーズという女性が現れ、彼女を解き放つ。しかし、シアリーズはベルベットが仇と狙うアルトリウスに仕えている「敵」であるはずで――。

感想

唐突に違う世界(時代)の話になってしまい戸惑うばかり。一応、事前情報として今回から原作ゲーム最新作のエピソードが始まるという事を知っていたし、前回の次回予告での前振りもあった訳だが、それでもあまりにも唐突にまったく別個のストーリーが始まってしまい、実に「上手くない」と感じた。
基本的な話の構造自体はそれほど複雑ではないので、その点で戸惑う事は無かったが、前回あれだけ盛り上げて気になる終わり方をしたのに何のフォローもなしに別の話が始まってしまうとなると、これはもう連続テレビアニメとしては致命的な程に劣悪な構成と言わざるを得ない。
どうやら前後編であり、先行上映を観た方々の感想をみるに後編まで続けて観るとそれほどの違和感は持たなかったとの事だが、後編まで一週間空く事を考慮すると何とも中途半端感が否めないし、そもそも先行上映にまで足を運ぶような熱心なファンならば事前情報も知っていただろうから印象も変わるはずだろう。
テレビアニメだけを純粋に楽しんでいる層も少なからずいるはずなのに、それを置いてけぼりにしてどうしようというのだろうか? せっかく今の所原作ゲームを知らない層からも高評価を受けているのに、それを台無しにしてしまうつもりだろうか? この辺り、ゲーム会社側の「所詮はゲームの販促アニメ」という本音が浮き出ているような印象を受け、何とも嫌な気持ちになる。

しまいには、更に唐突にゼスティリアのPVが流れ始め、最早開いた口が広がらない。聞く所によるとあれはゲーム版OP映像だとの事だが、あのタイミングで流した意味が本当に理解できない。後編できちんとした理由が提示されればいいのだが、既にCパートが存在している訳でやはり「強引に入れた」感が否めない。
――というか、噂には聞いていたが、ゲーム版OPは本当にアリーシャがのけ者状態でびっくりした。アニメでは今の所「もう一人の主人公」位の勢いだが、今後はあのゲーム版OP並に出番が無くなってしまうのだろうか? 初回特典としてアリーシャ用のアイテムや必殺技が同梱されるのにいざ本編となると彼女は殆ど出てこない、というゲーム版程ではないが、軽く詐欺になりそうで今から戦々恐々としてしまう。