たこわさ

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アルスラーン戦記 風塵乱舞 第六章「列王の災難」感想

翼(期間生産限定アニメ盤)

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今回の満足度:4点(5点満点中)
※原作既読。
(以下ネタバレ)

あらすじ

王都エクバターナは惨憺たる状況に陥っていた。離反したボダンが腹いせに用水路を破壊したため、王都周辺は慢性的な水不足に陥り、困窮していた。難民を引き連れエクバターナ入りしたエトワールは彼らの保護を求めるが、最早ルシタニア軍中枢にそんな余裕は無かった。
兄王を軟禁し実権を握ったギスカールだったが、あまりにも手の施しようのない状況に苛立ちを隠せない。せめて邪魔な兄王を抹殺できないものかと思案している所へ、ルシタニアへ深い恨みを持つマルヤム内親王イリーナを捕えたとの報が入り、ギスカールは邪悪な計画を思いつくが――。

感想

ギスカールは自業自得なので全く可哀想に思えない……どころか、結局謀略に次ぐ謀略で物事を解決しようとしてドツボにはまっていくだけなので、何とも「ざまあないな」と思ってしまう。
対するヒルメスはヒーローの如くイリーナを助けに馳せ参じたが……ギスカールの悪辣さを糾弾する彼もまた、自らの正当性にこだわるあまり国土国民を蹂躙した咎人な訳で、こちらは「お前が言うな」状態か。
エトワールは不幸と言えば不幸だが、彼女の愚直さが事態をややこしくしてしまったという事も事実であり、もう少しアルスラーンの強かさを学んでもらいたい所。

今回、本当の意味でヒーローと呼べるのはメルレインだけだろう。優秀かつ義に篤い男に見えるが、彼をして族長の座を譲る事を厭わないと思わせるアルフリードは、やはり超絶スペックの持ち主だったという事か。

blaze(期間生産限定アニメ盤)(DVD付)

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