たこわさ

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ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン 03「高等士官学校の騎士団」感想

「天鏡のアルデラミン」<アーティスト盤>(2枚組)

「天鏡のアルデラミン」<アーティスト盤>(2枚組)

今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

シャミーユを救った功績によりイクタ達は「騎士」となり、そのままシャミーユと共に高等師範学校へと入学する事になった。鳴り物入りで入学したイクタ達は生徒・教師問わず良くも悪くも目を付けられやすい存在であり、イクタは早速因縁を付けられる事になったが、持ち前の飄々とした態度と明晰な頭脳、そして豊富な知識で難なくそれを切り抜けて見せる。
一方、トルウェイは何かと自分に辛く当たってくる兄二人と再会し、心無い言葉を掛けられる。臆病ながらも毅然とした態度を貫こうとするトルウェイの姿に何を思ったのか、傍でその光景を見ていたイクタはトルウェイの兄達に食って掛かり始め――。

感想

今回も展開が早く、退屈せずに観られた。分かりやすいほどにやられ役なトルウェイの兄達には賛否分かれそうだが、私的には良い意味でのラノベ的展開として受け止められた。最も、今後イクタ達が本格的に戦争に関わっていくにあたっては、いつまでたっても敵役が無能では話が盛り上がらないのだが(苦笑)。
人妻――しかも自分と同い年位の子供がいる女性にまで手を出しているイクタの火遊びには呆れてしまうが、前回シャミーユにくってかかった様子をみるに、彼がある種のマザコン的トラウマを抱えている事が窺えるので、実際にはあまり浮ついた仲では無かった可能性も――と思ったがどうにも娘の方にも手を出そうとしているように見えてしまって、やはり「こと女性関係では見下げ果てた奴」という認識は改めなくてもよいのかもしれない(笑)。

仲間達についても、圧倒的実力を背景に臆病さを払拭しようと奮闘するトルウェイや、心底お人好しながらもどこか運の無いマシュー、案外毒舌なハロ、名実ともにイクタの良き理解者であり現役の軍人を手玉に取る実力者のヤトリ、そして彼等の後援者――というよりは妹的ポジションのシャミーユと、着実に個性を出してきている印象。私的にはやはりシャミーユがお気に入りであり、イクタに対する彼女の言動の裏に隠された(イクタにはバレバレであろう)少女らしい感情がツボ。