- アーティスト: 藍井エイル
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※原作既読。
(以下ネタバレ)
あらすじ
ボダンらの行方を追う途中、夜盗に襲われる馬車を目撃したヒルメス。最初は捨て置こうとした彼だったが、馬車の中に見知った顔を見付け、反射的に助けに入ってしまう。馬車の中の人物は、かつてヒルメスがマルヤム王国で匿われ潜んでいた時代に知り合ったマルヤムの内親王イリーナであった。
一方同じ頃、アルスラーンは自力で生還した父王アンドラゴラスから単騎で新たな戦力を確保してくるようにという、事実上の追放とも取れる勅命を受けていた。パルス軍全体に動揺が広がる中、悔しさを滲ませながらも勅命に従うアルスラーン。その姿にダリューンとナルサスは、アルスラーンの直臣として同行すると申し出るが、アンドラゴラスは無情にも二人の同行を許さず――。
感想
意外にも人間的な感情を残していたヒルメスの姿に複雑な印象を受けた。イリーナと心を通わせながらも復讐を優先してしまったヒルメス。それだけアンドラゴラスへの憎しみが強かったという事なのだろうが、もしやフードの男達がヒルメスに暗示の一つでもかけているのではないかと疑ってしまった――「不良生徒がたまにいいことをすると実際よりも遥かに『いい奴』と思ってしまう法則」の発動か(苦笑)。
事実上の追放となったアルスラーンについては、もう少し将兵に混乱が見られるかと思ったが、案外落ち着いており少々拍子抜け。別の考え方をすれば、予想外の事態が起きても無用な動揺をしないようアルスラーンが組織を磐石に築き上げていたから、とも考えられるかもしれないが。王への忠誠を貫きながらも、アルスラーン一行を見守るような節もうかがわせたキシュワードの姿が、他の将兵達の内心も表しているのかもしれない。
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