たこわさ

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アルスラーン戦記 風塵乱舞 第二章「王者対覇者」感想

blaze(期間生産限定アニメ盤)(DVD付)

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今回の満足度:4点(5点満点中)
※原作既読。
(以下ネタバレ)

あらすじ

アルスラーンの帰還により危機から脱したペシャワール城砦。だがトゥラーン国王トクトミシュは侵攻を諦めておらず、更なる大軍を持って攻めかかろうとしていた。そんな中、先の戦いで捕虜となっていたトゥラーンの将軍ジムサが脱出に成功し、パルス軍の陣容の情報を持ち帰る。好機と見たトクトミシュはペシャワールへの侵攻を開始するが、卑劣な事にアルスラーンを挑発する為だけに捕えた民を砦の前で惨殺するという暴挙に出る。
トクトミシュの卑劣な行為に怒り収まらぬアルスラーンは、籠城せずに打って出る事を決意。やや冷静さを欠く行動だったが、ナルサスはそれを諌めもせずむしろ「時に感情に任せる事も必要な事だ」等と不敵に笑っており――。

感想

ギーヴがまさしく狙いすましたようなタイミングで現れ、苦笑すると共に彼のキャラクターの味わい深さを再認識。ギーヴが現れなければアルスラーンの命も危ない所だったようにも見えたが、まさか全てがナルサスの計略の内ではないだろうし、実は危ない橋を渡っていたのだろうか。

前回に引き続き、今回も馬上での戦い関連の作画が良く驚いた。第一期のお粗末さが嘘のようだ。逆に、剣戟シーンが力落ちしていたら台無しなのだが(笑

一人だけ違う世界の住人のような無茶苦茶な強さを見せつけ、ほぼ単騎でペシャワールまで辿り着いて見せたアンドラゴラスは文字通りの化け物だが、やはりのその頭脳は優秀というよりも狡猾であり、頭角を現したアルスラーンを早速処分にかかった。パルスという国の今後を思えば、アルスラーンという傑出した王太子をある種の偶像として利用してしかるべきところだと思うが、アンドラゴラス王はどこまでいっても「自分」しかないという事だろう。パルスという国の為の王ではなく、王である自分の為のパルスという国、という考え方の持ち主である事がこれではっきりしたように思える。この点は、自分が王位につく為に国土と民を蹂躙し尽くしたヒルメスと同質なようだ。

王不在の中でどん底から盛り返してみせたアルスラーンに対するアンドラゴラスのあんまりな仕打ち。だが、これが逆に後々アンドラゴラスの敗因になるのかもしれない。