たこわさ

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迷家‐マヨイガ‐ 第十二話「ナナキは心の鏡」感想

結露「迷家-マヨイガ-」盤

結露「迷家-マヨイガ-」盤

今回の満足度:3点(5点満点中)

(以下ネタバレ)

あらすじ

巨大なナナキを従え真咲に襲い掛かる颯人。光宗はそんな彼の暴走を止めようと、心の内な正直な想いを颯人にぶつける。光宗の言葉に心動かされかけた颯人だったが、そこへこはるんが現れ、颯人の不安をあおるような言葉をぶつけてくる。混乱する颯人の心に呼応するように、やがて彼のナナキは制御を失い――。

感想

「いい最終回だったなー?」という、綺麗に終わらせつつも多数の疑問符が浮かんだままになった、そんな最終回だった。
こはるんが神様の娘でありその行動原理が父親を元に戻す為だった、というのは何となく予想が付いていたものの、想像以上に父親想いのただの純真なプッツン娘だった事が判明し、あの腹黒演出は何だったのか、と。結局、ヴァルカナを利用できなかったのも彼自身に好意を持ってしまったからとも受け取れる描写もあり、中途半端感が否めなかった。
――もっとも『純粋な「悪人」などいない。現実世界で傷付き傷けられた優しい人たちがいるだけだった』というオチなのだと考えれば、こはるん一人に悪一文字を押し付けなかったことは正解なのだろうが。結果的にヴァルカナの株がストップ高で市場終了してくれたし良しとすべきか(こちらが本音)。

レイジはまさしく真咲のイマジナリーフレンドであり、そうなると彼女が言葉を濁していた村を離れていた間の出来事というのは、レイジが非実在である事と向き合っていた期間だった、という事になるだろうか? レイジの事を諦めきれずに納鳴村にやってきたからこそ、彼女は「魔女裁判」の時点でレイジの存在を否定しようとしていた頃の自分を曝け出せなかった、と。そう考えれば辻褄は合うが、直接的な描写が無かったの何とも謎が残っただけの印象も。

残留組と離脱組*1に分かれるという結末は少々意外であり、しかも比較的現実に戻っても救いのないらぶぽんのような人間まで離脱組にいるという謎人選にまた混乱。案外、美影と意気投合して一緒に暮らす事になってたりして……と一瞬思ったが、らぶぽんさんまだ15歳でした。失礼。なお、漫画版のらぶぽんはより救いが無いトラウマを持っているので……なんともはや。

リオン、ナンコ、マイマイが別れ際に抱き合うシーンは何とも言えない良さがあったが……ナンコさんはそもそも何で納鳴村に来たのだろうか? 名前の元ネタよろしく、名探偵だけど行く先々で事件が起こってしまう体質で現実に嫌気がさしたとかだろうか?(笑)

全体としては、予想外の展開というよりも奇をてらった印象が強く、観返してみて新たな発見がある類いには感じなかった本作。特に、登場人物の多さに対してその役割分担が曖昧で、「いてもいなくても同じ」キャラクターが多かったように感じる。それでも一定以上の愛着を持てたキャラクターがいたのが救いか。それなりに楽しめたが、高評価を与えられるかどうかは何とも微妙な作品だった。

*1:丁度、英国のEU離脱決定の話題の最中なので自然とこういう単語が出てきてしまった。