たこわさ

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キズナイーバー 第9話「万事休す......かしら」感想

LAY YOUR HANDS ON ME

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今回の満足度:4点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

園崎と勝平はかつて行われた「幼児へのキズナイーバー実験」の被験者だった――その事実を前に衝撃を受けるキズナイーバーの面々だったが、千鳥だけはまた別の事にもショックを受けていた。「自分が一番勝平の事をよく知っている」と思っていたのに、それすらも園崎に負けてしまった、と。そしてその千鳥の傷付いた恋心が仁子や天河達にも伝播し、思わぬ事態を招いてしまう事に――。

感想

少しずつ人間らしさを取り戻しつつあった勝平だったが、千鳥の――そして他のキズナイーバー達の「心の痛み」を感じられない所をみるに、彼のもっとも根本的な欠落は全く埋まっていない事が窺える。勝平はある程度以上に千鳥の事を大切に思っている事は既に示唆されているが、自分が彼女に向ける気持ちがどんなものなのか*1、そして彼女がどんな気持ちを抱きどんな事に喜び、そして傷付くのか、その機微が全く感じ取れていないようだ。そして、だからこそ「かつての自分」に繋がる園崎に固執してしまうのだろうが、果たしてそれは周囲が思っているような「恋心」なのか……残念ながらそれは、勝平が「取り戻した」時に初めて判明する事なのだろう。
高く積み上げておいて一気に壊す――安定の岡田磨里脚本だが、流石にこのスピード感には少々置いていかれた感もある。「心の声」が漏れてしまうという状況下なのだから仕方ないのだろうが、天河のぶっちゃけ方や穂乃香の儚げな涙はは少々唐突にも感じた。
千鳥と仁子好きな自分にはとても辛い展開ではあった。

*1:今の所の描写からすると高確率で恋愛感情「ではない」。が、第二話の件もありまだ良く分からない。