たこわさ

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甲鉄城のカバネリ 第八話「黙す狩人」感想

今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

将軍の子息にして「狩方衆」の長・美馬こそが無名の「兄様」だった。圧倒的なカリスマをもって人々に迎えられる美馬であったが、生駒だけは彼に疑いの目を向けていた。幼い無名に弱肉強食の論理を植え付け、あまつさえ彼女を人工的にカバネリにしたのが他らなぬ美馬なのではないか、と。
美馬に反抗的な態度を取る生駒だったが、予想に反して美馬はおおらかな対応を見せ生駒は毒気を抜かれてしまう。しかし、美馬を狙った刺客を無残に返り討ちにした事で生駒は再び美馬に疑念を抱くようになる。そしてその生駒の疑念を証明するかのように、美馬は甲鉄城を取り込もうと親鍵を奪うよう無名に命じ――。

感想

美馬は生駒との対立軸になるのかと思ったが、予想以上に真っ黒だった。
戦乱の世にあって弱肉強食の論理は必ずしも間違いとは言えないが、幼い無名に選択の余地も与えず「保護対象」ではなく「道具」として扱った時点で、彼は人間である事を捨てている。人ならぬ身になりながらも――いや、なったからこそ人間としての心を何よりも重んじる生駒が彼を受け入れられないのはごく自然な事だ。
おまけに美馬は新兵器開発に飽き足らず人体実験、更には「10年前の戦い」とやらの意趣返しを目論んでいる様子。彼が公の為ではなく私の為に戦っている事は、親しくなった甲鉄城の人々を堂々と無名に裏切らせようとした事からも明らかだろう。彼にとって他人自分にとって使えるか使えないか、どちらかでしかない。