たこわさ

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キズナイーバー 第6話「あんた達といると、ほんっとにろくなことがない」感想

今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

身体の痛みだけではなく心の痛みまで共有するようになってしまった勝平達。そんな彼らに課された新たなミッションは穂乃香の過去に深く関係したものだった。かつて「人を殺した事がある」と告白した穂乃香が囚われた過去の出来事とは、一体何なのか――。

感想

少々意外な穂乃香の過去。彼女の強気な言動はただの虚勢であったようだ。それをいち早く見抜いた由多は、やはり普段の軽薄な言動とは裏腹に他人の感情の機微に聡い青年らしい。――もちろん、相手が穂乃香だったからこその察しの良さという可能性も捨てきれないが。
天河と千鳥のキズナイーバー二大うっかりさんのお蔭で穂乃香に誤解を与えてしまったが、勝平達が穂乃香を助けたのは何もミッションクリアの為だけではなかっただろう。仁子をはじめとして、彼等が穂乃香の身を案じるのは文字通り我が身の痛みとして共有しているからであり、何よりも「友人として」放っておけないからだ、と思われる。
今回も仁子が株を上げたが、何気に日染も変態性を除けば中々の常識人かつ行動派である事が判明し、一同の中に「悪人は居ない」事が窺える。勝平も他人の心の痛みを共有する事ではっきりとした「自意識」を自覚し始めた様子。園崎への「軽蔑」という一言は彼らしからぬ毅然としたものだった――が、恐らくは勝平へ何か特別な感情を抱いているであろう園崎の心の痛みを察する事はまだ出来なかったらしい。