たこわさ

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迷家‐マヨイガ‐ 第六話「坊主の不道徳」感想

今回の満足度:4点(5点満点中)

(以下ネタバレ)

あらすじ

光宗の前に現れた巨大なペンギンの人形と誰かの顔。光宗が「時宗」と呼んだそれから逃げる為に、光宗と真咲は夜の森をひたすら逃げ続けていた。
一方、真咲の仕掛けた小火から逃れた美影達も、それぞれ過去に自分を苦しめたトラウマそのものの姿をした何者かに追われていた。異常に感づいたヴァルカナ達他のメンバーは急ぎ彼らのもとに向かうが――。

感想

らぶぽんが相当のトラウマを抱えているであろう事は、相当あからさまに示唆されていたが、何とも気の毒な生い立ち*1に一気に同情心が湧いてきた。あんな環境ではまともな人格に育つ訳は無く、必然、短期間で彼女が成長するようなシナリオも望めないだろう事を思うと、余計に。
地獄の業火についても、ニャンタを懸命に探す姿に前回最低レベルまで下がった好感度が少しだけ回復。ただ、やはり全体的に思慮に欠ける言動もまた彼の本質である事が分かってしまったので、いまだにマイナスに近いものだが。
美影については……心底見下げ果てた奴、という印象が確定してしまった(笑)。一瞬、誰かに陥れられたのではないか? という疑念も浮かんだが、わざわざ会社に損害を与えてまで困ったちゃんを痛めつけたい人間があの会社にいたとも思えず。この点、美影はヴァルカナとの好対照キャラとして設定された裏が透けて見える気がする。

さて、こはるんの説が正しければ、納鳴村は人々が隠したがっているトラウマを映す鏡、という事になる。その原因については……回を追うごとに催眠や薬物によるものといった線が薄くなり、霊的な何かによるものとの線が濃くなっているように感じる。薬物や暗示によるものならば、「トラウマ」に限定して幻視を呼び起こすキーワードが事前に散りばめられているはずだが、あからさまにそう感じるような要素は今の所見受けられない。
こはるんの疑う真咲の件に関しては……まだ何とも材料が足りないが、少なくとも納鳴村の秘密に彼女が全く関わっていないという事は(言動を見ても)無さそうだ。

しかし、人々が見ているのが「トラウマ」だというのなら、やはりマイマイが見たのは光宗なのではなく振られた相手なのだろう……が、思わず「光宗」と勘違いしてしまう程そっくりなのならば、実はそれは光宗の兄弟か何かで、その「彼」こそが「時宗」だったりするのかもしれない……というのは穿ちすぎか。

*1:悲惨ではあるが凄惨ではなく少しだけ安心した部分も私的にはあったり。