たこわさ

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双星の陰陽師 第六話「紅緒と繭良 GIRL'S PARTY」感想

今回の満足度:3点(5点満点中)

原作既読。
(以下ネタバレ)

あらすじ

転入からしばらく経つも、未だにクラスメイトとまともに会話もせず、また理由を明かさずケガレ祓いの為に早退を繰り返す事で、紅緒はクラスの中で浮いた存在となっていた。紅緒の身を案じた繭良は、何とか彼女と仲良くなろうとあの手この手を尽くし始める。
一方、亮悟の復帰を切っ掛けにろくろは陰陽師としての仕事に僅かながらも復帰し始めた。だが街は、他所よりも強力なケガレが出没するという異常事態に見舞われており――。

感想

前回を下回る事は無いだろう、と思いながら視聴に臨んだが、予想通り前回よりはかなりマシに終わった印象。作画は相変わらず低調ながらも、「肝心な部分」*1だけにはきちんと力を入れるという、良い意味での手抜きが出来るようになってきた印象。
全編オリジナルと言う事で、やや繭良のキャラクターにブレが見受けられるものの、致命的なレベルには達しておらず。不安なのは、誰よりもろくろが再び陰陽師として戦う事を恐れている(心配している)はずの繭良が、ろくろの狩衣姿を見ても何のリアクションも返さなかった事。ろくろを亮悟と同じ位かそれ以上に大切に見守ってきた彼女の立ち位置が、原作よりもかなりのレベルで低く設定されてしまったのかな? とやや心配な気持ちになってくる。繭良の「ろくろバカ」振りを弱める事で相対的にとっつき易いキャラクターにするという狙いなのかもしれないが……。
そのろくろの狩衣姿についても、原作でろくろが再び狩衣を身に付ける一連のシーンが実に素晴らしいものだっただけに、今回早くも着てしまった事でそのカタルシスが弱まってしまう事が残念でならない。やはり後半の展開はほぼオリジナルになる予定なのだろうか?

また、実はこれが一番がっくりきたのだが、繭良が紅緒に抱き付いたシーンで思いっきりおはぎ屋の店員が(かなり危険な勢いで)地面に倒れ込んでいて、本当にこのアニメのスタッフは何を考えて作画しているんだろう? と疑問に思ってしまった。*2

*1:どことは言わない。

*2:コメント欄にも書いたように、紅緒がきなこに全投げしてるのに違和感、という意味で。