たこわさ

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迷家‐マヨイガ‐ 第四話「よっつんの川流れ」感想

今回の満足度:4点(5点満点中)

(以下ネタバレ)

あらすじ

光宗とマイマイは、川を流れていくよっつんらしき人影を目撃した。だが、皆で総出で探してもよっつんの姿は見当たらない。「見間違いだったのでは?」という楽観論が支配的になる中、再び例の「声」が辺りに響き、恐怖に駆られた一同は渋るヴァルカナを宥め一旦屋内に非難する事に。
村の中は荒らされた様子が無い為、比較的安全に思われたが、それでも熊とも何とも知れぬ「声」の主に対しての恐怖心は強く、美影をはじめとする大部分のメンバー達は村を離れ山を下りるべきだと主張する。対して、ヴァルカナのようによっつんを探し出すまで村に残るべきだという主張や、「山を下りない方がいい」という無根拠な予感に苛まれる真咲など数人は村に残るべきだと主張し、一同の意見は真っ二つに分かれてしまう。
結局、美影率いる下山組とヴァルカナやこはるん、光宗ら居残り組に分かれて行動する事になった一同。そんな中、美影はヴァルカナを呼び出し、一連の不審な出来事はダーハラやこはるんが自分達を嵌めた結果なのではないかという持論を披露しだし――。

感想

美影のようなタイプは自分が頭が良いと確信していてそれで他人を振り回すタイプなので、「頼りになる」と勘違いしてついていくと酷い目にあうよな、と思っていたら案の定。……とはいえ、あからさまに超常現象が絡みだしたこの状況下では、常識的な思考を持っていれば例え頭が冴える人間でも混乱の渦に飲みこまれるのは必定なわけで、美影をかませ犬扱いするのも酷か。
前回、こはるんに痛い所を突かれまくったヴァルカナだが、逆にこはるんに一定以上の信頼を置くようになっている様子から、やはり過激な言動とは裏腹にヴァルカナは「人が良い」ように思われる。こはるんもヴァルカナを何かと頼りにしているように見えるが……逆に「ヴァルカナが自分に信頼を置くように誘導した」と捉える事も出来る訳で、美影が言った事は実は的を射ているのかもしれない、とも。
颯人とマイマイの光宗トーク対決には思わず失笑。颯人は光宗に依存させているようで自分も依存していて、しかもそれを自覚している節がある所が興味深い。それでいてマイマイに「光宗の事何も知らないくせに」と何やら含みのある言葉を向けている所から、やはり光宗には何かとんでもない秘密(性格的な意味で)があるのかもしれない。
さて、マイマイ達が見た「でっかい光宗」や運転手が見た「死んだ娘」の姿は……一気にオカルトじみてきたが、それこそがある種のミスリードの可能性もあり。熊らしき叫び声に対しそれぞれが違った印象を抱いているように、もしくは氷結の恐怖が伝染したかのように下山組がそこにいないはずのジャックの姿を幻視*1したように、ある種の幻覚症状の典型のようにも見受けられる。となると、彼らが口にしたものの中にそういった物質が含まれていた可能性もあるが……そうなると一人バスに残っていた運転手が娘の姿を見た理由と食い違ってくる。
やはり超常的な何かが関連していると考えるべきか?

*1:地図も情報もなしにジャックがあの場に辿り着けるとは思えず。