たこわさ

アニメやゲーム、映画・本などの感想を中心にお送りする雑多ブログ。

双星の陰陽師 第四話「禍野の音 BOTHERSOME TWOSOME」感想

今回の満足度:3点(5点満点中)

原作既読。
(以下ネタバレ)

あらすじ

ろくろに陰陽師の道へ戻ってほしいと願う亮悟。実の兄のように見守ってくれている亮悟の思いをよく分かっているろくろだったが、亮悟の小言に思わず苛立ってしまい喧嘩になってしまう。だがそんな中、亮悟が強力なケガレに攫われ禍野に取り残されてしまうという事態が発生。亮悟の危機を前にろくろは――。

感想

原作ではまともな出番の無かった罧原を登場させるなど、原作から設定を膨らませていく部分は相変わらず悪くないが、やはり原作で良かった――というか重要だった部分を総じて改悪している脚本はやはり解せない。
「禍野へは特別に許可された陰陽師しか立ち入る事を許可されていない」という設定を変えてしまった事で、ろくろが紅緒に助けを求めた意味が全く変わってしまっている。あれでは「独りでは心細いから力を貸してくれ!」と言っているようにしか見えず、ろくろのヘタレ化が著しい。*1原作では禍野に行く手段のないろくろが、都合のいい頼り方と知りつつも恥を忍んで紅緒に頭を下げるという「前のめり」の土下座なのだが……。
ろくろが実につまらない事で亮悟とケンカする件も意味不明。どうやらアニメのスタッフはとことんろくろを矮小で臆病で独善的な少年に仕立て上げたいらしい。
紅緒がろくろの事を、本当はどう感じているのかを如実に表した原作描写を丸ごとカットした件も激しくいただけない。あの紅緒の「ツンデレチョロイン」的反応があるからこそ、この後の二人の関係を暖かく見守ろうと読者に思わせるシーンだったのに……何故?
作画については夕方アニメだという事を差し引いても、今回もアクションシーンに全く迫力が無かった。特に構図が酷く、引いて画面を広く見せた方が映える場面で寄り、逆に寄るべき所で引くという謎の演出が。同時期に始まった「僕のヒーローアカデミア*2が実に良質なアニメに仕上がっているのを見ていると、本作のそれは実に惨憺たる有り様に感じてしまう。もちろん、そもそもの予算が桁違いなのだろうからまともに比べるのは酷というものなのだろうが……。

声優さん達の演技は今回から物凄く良くなっているのだが……。*3

次回は原作から大きく繰り上げての士門登場。師匠より先に出るとかいいのか? と思いつつも、オリジナル色が強めになる事で原作からの改悪に違和感を覚える事が少なくなるだろうから、ストレスなく観られるのでは? とおかしな方向からの期待もしている。

*1:篤達の態度についても、原作では彼らが禍野へ立ち入る手段どころかその存在をきちんと理解していないので、じっさまに助けを求めに逃げ返ってきた、という実に「仕方のない」展開だったのだが、アニメでは彼らが薄情にさえ映ってしまう。

*2:私は「ヒーローアカデミア」の原作が全く好きではなかったのだが、アニメは逆にそのクオリティの確かさから楽しめて観る事が出来ている。

*3:ただしきなこは本当に要らない。「解説キャラ」として誕生したらしいが今の所ただの賑やかし。私的に大好きな声優である福山潤さんが演じているという事で毎度微妙な気分にさせられる。