たこわさ

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コンクリート・レボルティオ〜超人幻想〜THE LAST SONG 第16話「花咲く町に君の名を呼ぶ」感想

今回の満足度:4点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

「戦後復興」を印象付ける重要イベントである冬季国際スポーツグランプリ札幌大会の開催が間近に迫る中、不可思議な事件が起こった。超人手術を受けスキージャンプ代表となった三人の選手「スリーバードメン」が怪しげな黒雲から放たれた雷撃を受け、頭に花が生えるという珍妙な現象に襲われていた。
調査を依頼された超人課は、管轄外とは思いつつも国家的イベント成功の為に奔走する事に。同じ頃、一連の事件が力を隠した超人の手によるものではないかと疑った爾朗も札幌を訪れていた。
「スリーバードメン」の一人・ガンバは、実力者であるジャンパー雨戸が自分達に嫉妬して妨害したのではないかと勘繰り因縁をつける。その現場を目撃した爾朗も、雨戸こそが超人能力を隠し持った犯人なのではないかと考え、彼を助け話を聞こうとする。だが雨戸は、自分は超人ではないときっぱりと否定した上で、自分の心当たりを爾朗に語りはじめる。かつてこの地で崇められた土地神・ピリカッピにまつわる風習を――。

感想

中島かずき氏の脚本と言う事で、実に「らしい」エピソードだった。最後に何とも言えぬ余韻を残しつつ終わる所などは、氏らしい古き良き特撮やアニメ作品へのオマージュであるように感じた。
「超人」という言葉に拘り奔走する超人課や爾朗、スリーバードメンとその関係者達と、絶対的な力を持つ「神」であるピリカッピの所業とそれを鎮めた「ただの人間」である雨戸との対比が絶妙。「超人」という言葉に翻弄される爾朗達を嘲笑っているかのような構図が何とも好みだった。
そして脚本家が違っても健在な輝子の恋愛脳の筋金入りさに苦笑。