たこわさ

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迷家‐マヨイガ‐ 第一話「鉄橋を叩いて渡る」感想

今回の満足度:4点(5点満点中)

(以下ネタバレ)

あらすじ

地図にも載っていないという幻の村「納鳴村」、そこでは俗世を離れ「行方不明」となった人々がひっそりと暮らしているという都市伝説があった。
それぞれが人生になんらかの問題を持つ若者達は「第1回人生やり直しツアー」に参加し、一路、納鳴村を目指す。その先に待っているのは、果たして――。

感想

まだ海のものとも山のものともつかない印象だが、第一話の掴みとしては中々の好感触。やたらと多い登場人物に混乱する事もなく、適度にミステリアスで適度に緊張感のある展開が続き、飽きさせない。ディオメディアと言う事で失礼ながら作画面を心配していたが、第一話では大きな破たんもなく、また激しい動きが必要な作品でもないようなので、いらぬ杞憂だったようだ。
一癖も二癖もあるキャラクターばかりが揃っており、彼らの織りなす人間模様だけで今後の物語に期待が持てそうだが、舞台装置たる「納鳴村」は未だ正体不明であり、今後どのようなストーリー運びとなるのかは未知数。そう言った意味で今後も期待したい。

しかし、バスの運転手の悪態は実に見事だった。よく「人生のお悩み」に対して向けられる「自称年長者」の意見としてよく見かけるものだが、それがいかに薄っぺらいものなのかは作中の顛末を見ての通り、と言った所だろうか。「誰だって辛い事があるけど頑張って生きてるんだ(だからお前ら逃げるなよ)」という常套句は、自分には想像もつかないような壮絶な人生が転がっている、もしくは、何事も自分基準で他人の心中など真に慮っていない人間にしか言えない言葉だ。他人の痛みを軽んじる人間に碌な奴はいない。
――閑話休題
オープニング映像がやたら好みだな、と思っていたら安定の橘秀樹氏で納得。そしてオープニングではやたらと可愛い真咲ちゃんは、本編では迸るダメっ娘オーラを醸し出し、オチとしてゲロイン化するというギャップまで見せてくれて、色々な意味でもうメロメロだ(笑