たこわさ

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双星の陰陽師 第一話「運命の二人」感想

今回の満足度:4点(5点満点中)

原作既読。
(以下ネタバレ)

あらすじ

「ケガレ」と呼ばれる異形の存在を祓う者達――陰陽師。閻魔堂ろくろは二年前まで将来を嘱望された少年陰陽師だったが、「雛月の悲劇」というある凄惨な事件をきっかけに陰陽師として戦う事を忌避するようになっていた。
そんなろくろの前に突然、空から一人の少女が落ちてきた。少女の名は化野紅緒。京都から来た凄腕の陰陽師だった――。

感想

原作第一話を微妙に改変し、本来は出番の無かった繭良やオババも顔見せし、必要最低限な世界観説明も済ますという、まあ漫画原作のお手本のような第一話だったという印象。原作のテンポの良さや印象的な構図をそれなりに踏襲している点は好感が持てた。

少々気になるのは禍野の設定が大きく変更されている点。原作では、通常の陰陽師では足も踏み入れられないような場所で、「現実世界の裏側」というような設定でもなかったが、この辺りはストーリーに大きく影響する所なので吉と出るか凶と出るか……。*1

術発動の際の暗転&技名表示演出については、手法自体は好みだがどうせなら筆文字っぽいテロップを使ってほしかったところ。全体的にポップ調なデザインが目立つのが気になる。

声優については、ろくろは文句なしにイメージ通り。紅緒については、潘めぐみ嬢の堅実な演技は好印象だが紅緒のポンコツ振りが殆ど感じられない――少々「凛」とし過ぎているので、もう少し抑え目にしてほしいと感じた。

夕方枠で放送局も少ない事から、変にキッズアニメナイズされているのではないかと危惧したが、ストーリーも作画も深夜アニメと比べてもそん色ないものであり、杞憂に終わりそうだ。

なんにせよまだまだ第一話。今後も原作既読組というポジションから感想を継続して書いていきたいと思う。

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しかし、今回だけ見た人は誰も「貧乏神が!」と同じ原作者とは思わないでしょうなぁw

*1:禍野の設定については原作でもようやくその一端が明かされたばかりなので、この改変については今後の不安要素になり得る。