たこわさ

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アニメ放映開始も目前! 助野嘉昭「双星の陰陽師 8」感想

双星の陰陽師 8 (ジャンプコミックス)

双星の陰陽師 8 (ジャンプコミックス)

  • 作者:助野 嘉昭
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2016/04/04
  • メディア: コミック
いよいよテレビアニメの放送が4/6夕方〜と目前に迫ってきた本作。「毎回クライマックス」なノリでお馴染み(?)の原作漫画は今回も実に盛り上がる展開てんこ盛り。
(以下ネタバレ含む)

小夜を救うべく二体の婆娑羅を追って禍野へ踏み込んだろくろ達。宿敵・神威を遥かに超える実力を持つ婆娑羅・聖丸と氷鉋を相手にどう戦うのか? というのが本巻の肝。
十一体の婆娑羅の全容も明かされるなど、いよいよ世界観が定まってきましたが……今回最も注目すべき点は二つ。一つは繭良の奮闘、そしてもう一つは紅緒の「守護者」にまつわる謎。
繭良に関しては予想通り、父・清弦の式神である白虎を受け継ぐ事になりました。この手の「弱キャラが伝説の装備を手に入れて急激にパワーアップ」という展開は、ともすれば陳腐なものになりがちなんですが、繭良の場合はその才能の高さは以前から示唆されていましたし、何より遥か格上である氷鉋相手に必死に食い下がるという、紛れもない「強さ」を見せ付けてくれた後だったので、むしろ過剰すぎる位に盛り上がりましたね。

そして紅緒の「守護者」については……謎が謎を呼びます。頭には「鬼」を思わせる二本の角、胸にはケガレや婆娑羅達と同じドーマン印。背中には大極の「陰」のみとみられる歪な印も。葛の葉と顔見知りである様子から、同年代に存在した何者かである事が窺えますが……。
安倍晴明を守護者に持つろくろの場合、胸にセーマンが現れてましたから、単純に考えれば紅緒の守護者はドーマンの名の由来となった蘆屋道満……という事になるんでしょうが、まさかそんな、安直な(棒読み
……まあ、ろくろの背中に現れていたのは太極の「陽」に見えますから、「双星の陰陽師」の子供が陰陽を統べる御子になる、というのは多分そういう意味だろうし、それを考えれば陰陽道の光と影である晴明と道満の力を持つのが双星である、というのは自然な話なんですが。

そんな気になる要素を残しつつ、今回はまた衝撃の引きが……。まあ、また最新号のジャンプSQ.がすぐ続きからなんですが(笑

アニメ共々、今後も楽しみにしたいと思います。