たこわさ

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アクティヴレイド -機動強襲室第八係- File 11「ジャパン スタイル」感想

今回の満足度:4点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

ロゴスにより国家統合情報基盤を掌握されてしまった日本は、全てのネットワークは遮断され、最低限のインフラの稼働のみの許されるという異常事態に陥ってしまう。そんな中、解散作業中でオフライン状態だったダイハチの装備は被害を免れ、警察組織内で唯一機動的に動ける存在となっていた。ロゴスの手に入れた情報基盤の上位者権限は三つ中二つ。システムの設計上残る一つを奪取すればロゴスからシステム権限を奪い返せるはずだが――。

感想

創作作品などではネガティブに描かれがちな日本の縦割り行政だが、大震災などの非常事態時に政府が機能不全に陥った場合でも、各省庁が自分達の裁量の範囲内でならある程度自発的な行動が出来るというメリットもある。しかし、逆に言えば「省庁連携」が進むと途端に身動きが取れなくなるという欠点があり、本作の主人公たるダイハチの面々は平時からそれに苦しめられてきた。今回、長官が自分の裁量でダイハチに出動を命じたが、非常事態下でもなければダイハチが十全の力を発揮できないというのは何とも皮肉な構図にも感じた。
何とも含みのある八条の言動が気になるが、ミュトスでさえも彼の掌の上で踊らされている存在と言う事なのか、それとも八条のそういった性質を知った上でミュトスは彼を受け入れていたのか、未だ判断が付きかねる。本作は二期もあるようなのだが、一期のラスボスがミュトス、二期は逃げ延びた八条を追う展開、だったりするのだろうか?