たこわさ

アニメやゲーム、映画・本などのレビュー・感想・情報を中心にお送りする雑多ブログ。

僕だけがいない街 第十話「歓喜」感想

今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

「真犯人」に狙われているであろう中西彩を一人にしない為に、ケンヤとヒロミの助けも借りて何とか親しくなろうと接触を図る悟。中西のしたたかな性格に苦戦する悟だったが、そこに思わぬ助っ人が現れなんとか目的を達成する。
しかし、悟がヒロミや中西を守る事に気を取られている間に、クラスメイトの美里が孤立し、犯人の格好の的となってしまっていた。美里の事を守るべく行動を開始する悟だったが――。

感想

前回までの感想でも書きましたが、八代が怪しい事はあからさまに示されており、実際作中でも悟が「気付かないようにしていた」と後悔している位なので、彼が「真犯人」である事自体は驚きに値しませんでした。しかし、まさかここで悟があんな目にあってしまうとは……。
手袋であるとかイライラ動作であるとか、八代の怪しげな言動に悟も気付いていたのに、最後の最後まで彼が「怪しい」とは思わなかった……いや「思えなかった」という点が実に辛い。八代に「父親」を重ねていた位ですから、本当に信頼してたんでしょうね。
薄れゆく意識の中で、悟が最後に名前を呼んだのが母でも雛月でもなく、愛梨だったというのがまた辛い。まだ彼女と出会ってもいない(というか生まれてもいない?)この歴史において、彼は一切の想いを愛梨に遺す事が出来ぬまま逝こうとしている訳で。ちぎれてしまったフィルムのイメージから、リバイバルは発生しなかった事が窺えますが……悟の命運やいかに?
しかし、八代もまた思い切った犯行に踏み切ったものです。あの状況だと色々な証拠が彼が犯人である事を指し示してしまいそうなものですが……その辺りは本来の歴史でも長年罪を免れてきた悪魔的才能でフォローするんでしょうか?
ここから一体どんな展開になるのか予想も付きませんね。流石にここで悟が死亡して残された人達が真犯人を追い始める展開とかだったら鬱極まりないですが(苦笑)。そういう意味での「僕だけがいない街」にはならないでほしい所。