たこわさ

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僕だけがいない街 第九話「終幕」感想

今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

母・佐知子や担任の八代、児童相談所の人々等の協力もあり、遂に雛月を救う事に成功した悟。雛月はそのまま祖母のもとへ引き取られる事になり、悟達とは別の場所で暮らす事になった。
雛月との別れに何とも言えぬ想いを抱えつつも、悟の戦いはまだ終わっていなかった。連続殺人犯の影はまだ自分達の周りにあり、雛月という第一の犠牲者を救えたからと言って安心できない。友人のヒロミや、二人目の犠牲者である中西彩を救わなければ、本当の意味での解決とは言えない。
仲のいいヒロミはともかくとして、面識のない、しかも女子である中西にどうアプローチすればいいのか? 思い悩む悟は再び周囲の人間の力を借りる事になるが――。

感想

雛月の母が号泣するシーンで思わずもらい泣き。もちろん、縋り付いて泣かせてくれる母親がいない雛月への同情心で。そっと目をそらしただけの彼女の仕草から、あの時点で決定的に彼女の中の「母親」が消えてしまった事が窺え、何とも辛い。過去の回想を見る限り、雛月はずっと母親想いの少女だったようだから、尚更に。
相変わらず頼りになり過ぎるケンヤや、悟に絶対の信頼――以上にも見える――を寄せるヒロミの存在があれば、悟は「真犯人」に立ち向かっていけるのではないかと思うが、やはりもう少しだけ母親を頼るべきではないかとも思う。未来で彼女が殺された事で、出来るだけ母親を事件から遠ざけたい気持ちがあるのかもしれないが……。子供達だけで事件に挑んだ事で、思わぬ危機に陥る事態にならなければ良いが。
大西彩を尾行する悟の様子は怪しさ大爆発だったが、佐知子が悟を呼び止めたのはもしかすると悟が気付いていなかっただけで周囲に怪しまれつつあったからなのではないかとも思い。魔女だし。