たこわさ

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アクティヴレイド -機動強襲室第八係- File 9「ロゴスの名のもとに」感想

今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

大胆な手口で次々に悪事を働く謎のウィルウェア・通称フィッシャーマン。その正体はロゴスの一員であるドックだったが、目先の欲望を追うだけの彼の行動はロゴスの思想にそぐわず、ミュトスとバードの不興を買った結果、粛清を受けてしまう。命からがら逃げだしたドックはミュトス達に復讐しようと、彼と取引した形跡のある都知事を襲撃し、その居場所を聞き出そうとする。実際にロゴスと接触していたのは都知事の秘書だったが、彼女はある条件をドックに示し、それと引き換えにロゴスの居場所を教えるとドックに交渉を持ち掛ける。
同じ頃、稲城は都知事の不正の証拠と思しき暗号データを入手し、その解析を進めていた。しかしそこへフィッシャーマンが現れデータを奪われてしまい――。

感想

悪ガキとは言え、子供が酷い目に遭うシーンはあまり見たくない――等とは思えず、星宮にトラウマを植え付けたあの凄惨な事件の「真犯人」であるドックが自業自得的にボロボロになっていく様はむしろ痛快に感じてしまった。ドックが真正のクズとして徹底的に描かれた事も大きいのだろうが。
反面、「ロゴスをも手玉に取る第三勢力の登場か?」と身構えさせられたFile 7の事件がただ単にドックの享楽によるものだったという点は、脱力すると共に何とも救われない話だとも思った。
その分、室長の「大人」としての筋を通しつつも個人的な感情もきっちりと押し通す「熱血」振りが輝いていた。周囲が勘繰る稲城との微妙な関係は確かに気になる所だが……単純な恋愛関係だけではなさそうな所がまたツボ。
バードの正体は意外や意外。元々怪しさ大爆発でやけに警察幹部とのパイプを持ちたがっていた点が不振だった生徒会長だったが、まさかバードの正体だとは思ってもみなかった。ロゴスの関係者である可能性は描いていたものの、正直予想外。となると、妹ちゃんを狙っているのも裏があってという事になるが……。