たこわさ

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コンクリート・レボルティオ〜超人幻想〜 第6話「やつらはいつでも笑っている」感想

今回の満足度:4点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

神化44年、浅草。風郎太は超人課より離反した爾朗を追っていた。爾朗が、ある目的を持って人気コミックバンド・マウンテンホースに接触しようとしている事を察した風郎太は、単身彼らのステージへと向かう。実はマウンテンホースは、メンバー全員が超人の力を持つバンドだった。しかし殆ど実用性のない能力しか持たない彼らは、もっぱらステージ上で笑いを取ることだけにそれを使っていた。そもそも、マウンテンホースの面々は根っからの超人ではない。彼らが能力を得たのは神化41年、とある超人気海外バンドの来日コンサートで前座を勤めた時で――。

感想

ディーの死が物凄くドライに扱われていて底知れぬ恐ろしさを感じてしまったので、思いのほか爽やかなエピソードの締め方にいまいち乗り切れなかった。もちろん、どんな時でも「笑い」を忘れないというポリシーをドンが貫いた結果なんだということはよくわかるんですが、それでも私的には感情を処理しきれないな、と。
ドライと言えば、今回神化44年の時点で既に爾朗が超人課から離反している事が明かされましたが、それに対する芳村の態度がドライを通り越して冷血に見えてしまった。「奴は危険分子だ」と弟分として自分を慕っていた爾朗をまるで汚らわしい存在であるかのように扱う彼の態度こそ、爾朗が超人課を裏切った原因の一つを端的に表しているのかな、と。
第一話では爾朗に敵意むき出しだった風郎太が、むしろ超人課を去った後も爾朗に好意的だったことも徐々に明かされてきましたが……こうなってくるともう誰が敵で誰が味方なのかよく分からなくなってきますね。そりゃあ風郎太も勧善懲悪の不在を嘆くわけです。輝子もどちらかというと清濁併せ呑む類の「正義の味方」になるようですし。