たこわさ

アニメやゲーム、映画・本などのレビュー・感想・情報を中心にお送りする雑多ブログ。

コンクリート・レボルティオ〜超人幻想〜 第4話「日本『怪獣』史 前篇」感想

今回の満足度:4点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

グロスオーゲンが地球を去ってから怪獣の出現数が増加しつつあった。そしてそれに比例して怪獣退治専門の超人達の活躍も目覚ましいものになっていった。
怪獣ブームが起こりつつあり人々が怪獣に対して恐怖だけでなく親しみも感じるようになる中、爾朗は彼らを天災と同一視し問答無用で退治すべしというポリシーを崩していなかった。しかしある日、怪獣専門ラジオを立ち上げようとしている若者、松本と彼に寄り添う女性・右京、そして彼らと家族や友人のように接する小さな怪獣ガゴンと出会った事で、爾朗の態度にも多少の変化が起こっていた。
だがそこに、超人事件専門の刑事である柴が訪れ、昨今の怪獣事件の頻発は何者かが人為的に怪獣を創り出し超人に対する当て馬としてあえて暴れさせているのではないか? という疑問を爾朗にぶつけてくる。更にはその怪獣を製造しているのが松本の会社ではないかとも。一笑に付す爾朗だったが、実は柴の推理は的を射ており――。

感想

いつもより時系列移動が多かったこともあり、少々情報を処理しきれていない状態だったりします。
笑美が人外の存在である事は既に明かされていましたが、過去の怪獣事件の際の光景――倒れ伏した幼い爾朗とそれを見下ろす彼女の件――をみるに、ある程度自由に姿を変えられるようで、今回もどうやら右京の体を借り受けている(元々が彼女の変化?)ような描写もあり、更には人吉博士にも内緒で幼い爾朗を使って何やら騒動を巻き起こしていた節すらありますから……少々真意が見えない部分がありますね。
秋田課長なんてそもそも地球人類ですらなかったようですし、柴の読み通り怪獣を裏で操り超人のイメージ向上に努めるなんて黒い側面も。アメリカが宇宙怪獣の兵器転用を考えている事を危惧しているのも、人類の未来を憂いている訳ではないのかな、と。爾朗が将来的に超人課を裏切る事になった背景はこの辺りにあるのでしょうか。
爾朗に秘められた謎の能力についても初めて描かれました。*1イメージ的には改造人間+超常的存在が体内に封じ込められている、という感じ。幼い彼の全身に傷跡or手術痕的なものが刻まれていた所をみるに、義父によって何らかの処置をされている、ということか。で、超常的存在を封じているのは笑美の力、と。

その他、爾朗の将来を予知したかのような謎の絵やらなんやら、毎度のことながら断片的に情報を撒いていってくれますねこの作品。いまのところ私的に気になっているのは、第一話で輝子が言っていた「爾朗さん、私二十歳になりました!」と第三話で芳村が「この位なら見つからない」みたい事をぼやいていた件でしょうか。
ただまあ、脚本担当氏は伏線をばら撒くだけばら撒いて回収は物凄く強引になる事も有る方なので、あんまり無茶はしないでほしいな、とも思いw

*1:ただしOPで盛大にネタバレしていますし、第一話でも電車を止めるのにその力の一部を使ってはいますが。