- 作者: 賀東招二,なかじまゆか
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/富士見書房
- 発売日: 2015/10/20
- メディア: 文庫
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おもな見所はミュースとサーラマの朝チュン、それとパンツ丸出しなコボリーさんです(?)
(以下若干ネタバレ)
アニメ化まではリーダーのミュース以外殆どモブ同然で性格付けも定まっていなかったエレメンタリオ四人娘ですが、アニメでの設定が逆輸入され、原作でもようやくそのキャラクター性が定着してきた感があります。ただ、シルフィについては作者さんもまだつかみかねている雰囲気があって、彼女の短編だけ酔っ払いながら勢いに任せて書いた、なんてエピソードがあとがきでまことしやかに語られていたり(笑)
今回は特に、トップバッターを務めているサーラマに関する描写が多かったように感じました。アニメでは実に分かりやすいツンデレポジションを務めてくれた彼女ですが、今回一人称で描かれた彼女はなんというか……萌えキャラですわ(笑)。他の短編よりも尺がやや長い事も有ってか、彼女についての挿絵だけ少し多いという、そこはかとなく原作陣も気に入っているんじゃないかという優遇ぶり。もちろん、私の中での好感度も前屈みもとい鰻登りでした。
以前示唆されていたミュースの西也への想いなんかも再び語られちゃったりしましたが……既にモッフルやアーシェらパークの仲間達の中では「ラティファかいすずどっちとくっつくか?」と話題にされるレベルになっている事が明かされた*1中でそこのところいじられるなんてかませ犬ってレベルじゃないぞ! 第三のヒロイン候補という話で言ったら椎菜もいるし!*2
今回も口絵詐欺は健在。ウェイトレス姿のラティファが口絵で描かれているからてっきりそんなエピソードがあると思ったのに! 裏切ったな! 私の期待を裏切ったなぁ!w
あと、何故かワニピーの出番が多い上に好印象を与えるエピソードが多かったのですが、これはアニメで散々な扱いだった彼に対する作者のお詫びなのかな、と益体の無い感想も抱いたり。
次回は再び長編を書きたい、などと作者氏はあとがきで語っていますが、そもそもこのシリーズは「行き当たりばったり」がコンセプトの一つなので、真に受けず心静かに待とうかと思います。
甘城ブリリアントパーク7<甘城ブリリアントパーク> (富士見ファンタジア文庫)
- 作者: 賀東招二
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 富士見書房
- 発売日: 2015/11/20
- メディア: Kindle版
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