たこわさ

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落第騎士の英雄譚 episode1「落第騎士I」感想

今回の満足度:3点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

己の魂を武装として顕現させ魔力で異能の力を操る特異存在「ブレイザー」、その中でも国際機関に認められた存在「魔導騎士」を目指す少年・黒鉄一輝。しかし、最低ランクの魔力しか持たない彼は、破軍学園における最底辺「落第騎士」と呼ばれていた。
新学期、彼が自室に戻ると何故か下着姿の女生徒が一人。彼女の名はステラ・ヴァーミリオン、小国・ヴァ―ミリオン皇国の皇女であり「10年に一人の天才」と呼ばれる少女だった――。

感想

あちこちで既に指摘されていますが「学戦都市アスタリスク」が本作と世界観や序盤の展開、ヒロインの基本設定などが似通っている為に、初っ端から比較――というかなんというか微妙な空気で迎えられていてお互いに損をしてそうですね(苦笑)。どちらも「最近のラノベ」感は否めませんが、凡百のテンプレ作品とこき下ろせる程酷い出来ではない、というか私的には普通に楽しめそうな雰囲気を感じるので、ここからそれぞれ独自性を出していってほしいと思ったり。
とりあえずアスタリスクと違ってこちらのヒロインたるステラは所謂チョロイン、というかテンプレートなツンデレながらも逆恨みしないしグダグダと根に持たずに早々に主人公と打ち解けてくれましたね。着替え現場に遭遇して自分も脱ごうとした一輝と、寝ている一輝の体をまさぐって興奮してたステラ……うん、これは良い意味での変態カップルの誕生が期待できそうですね!!(笑) 一輝も男としてのリビドーを否定していないので、ハーレム物にありがちな鈍感主人公ではなさそうな雰囲気ですし。
理事長の口から実戦であれだけ強い一輝が落第生扱いな事には理由があると語られていますが……この手の設定ってどうしても「魔法科高校の劣等生」を思い出してしまいますね。あちらの主人公も人類最強レベルなのに学校の成績基準だと「劣等生」扱いになってしまう、という「いやいや、それそもそも学校の成績制度自体が欠陥品じゃない?」レベルの世界観で少々ゲンナリした覚えがありますが。最も、「劣等生」でもそうでしたが、どうやら本作で一輝が落第生になったのには何か成績以外の外因があるようで。「劣等生」みたいに家督争いのごたごた、とかでしょうかね?
少々残念なのは、一輝の剣技が正統派のそれではなく「コピー剣術」であること。特に目新しいものではありませんし、何より主人公の愚直さとは正反対の曲者・邪道の技ですからちょっとイメージ悪いな、と。まあ、恐らくはどんな剣技だろうと体現できてしまう鍛え抜かれた鋼の肉体、とかそんなノリをアピールする為なんだろうけれども。
……というか、魔力による圧倒的大火力とかが天敵であるはずの一輝が、初手で勝負を付けられずむしろ長期戦に持ち込まなければならないコピー剣術を極めてるって物凄い矛盾な気がするんですが。

酒井ミキオさんによる主題歌は最高レベルでしたが!