たこわさ

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ヘヴィーオブジェクト 01「ガリバーを縛る雑兵たち アラスカアラスカ極寒環境雪上戦I」感想

今回の満足度:2点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

「オブジェクト」と呼ばれる超兵器により戦争の図式がガラリと書き換わった未来。アラスカのとある前線基地に派遣留学生・クウェンサーの姿があった。平民出身の彼は「富豪への近道」としてオブジェクト設計士を志していた。
前線基地での軍生活はしかし、オブジェクトが戦場の全てを決する時代にあって一兵卒が戦う事など考えられないどこかのんびりした空気が漂うもので、同僚のヘイヴィアと共に上司の目を盗んで食糧調達をしたり、そのせいで上官から厳しいお叱りを受けたり、基地所属のオブジェクト操縦士であるミリンダとささやかな交流をしたりと、平穏そのものだった。
しかししばらく後、クウェンサーは生身で「オブジェクト」と戦う事になる運命にあった――。

感想

原作は未読。
超兵器登場→クドいくらいのシャワーシーン→おっぱい→おっぱい、と「なんだこのアニメ?」と掛け値なしの悪い第一印象を受けてしまいました。やたらと多い主人公のモノローグも、内容が濃ければそれなりに楽しいのですが、ただ単にコメディ色を強調するものが多かったり、はたまた「説明台詞乙!」的なものだったりと、よく言えば無難、悪く言えば退屈なそれ。
超兵器オブジェクトについては……SFマニアでも軍事マニアでもない私如きが言及する事ではないのでしょうが、作中で提示されたテクノロジーを鑑みるに、十分に現行兵器でも対抗できそうなものだよな、と思ってしまったり。この辺り、原作だときちんと軍事的・技術的考証がなされてるんでしょうかね? この手の「今までの戦争の図式を塗り替える超兵器」設定は、「たった一つの大掛かりな嘘」つまりガンダムにおけるミノフスキー粒子だとか、SF系作品で言うバリアだとかワープだとか、現行の兵器では追従できないはっきりとした大風呂敷を広げてくれないとすんなり受け止められないんですよね、どうにも。例えば「インフィニット・ストラトス」という作品でもISという兵器によって従来の兵器が役立たずになったという設定なのですが、作中の描写を見る限りとてもではないけれどもそれほどの兵器には見えないという体たらくでしたし。*1
はっきりいって渡部監督作品で面白かったことって殆どないので、まあ暇つぶし程度のノリで観ることになりそうです。原作ファンの方の反応も気になる所ですが。

ヘヴィーオブジェクト (電撃文庫)

ヘヴィーオブジェクト (電撃文庫)

*1:単機で大量のミサイルから日本を防衛したという設定が提示されているが、作中でのISの性能を見ると物理的に不可能にしか映らないし、継戦能力が低すぎ&絶対数が少ないという致命的矛盾も。