たこわさ

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響け!ユーフォニアム 第十二回「わたしのユーフォニアム」感想

原作未読。
(以下ネタバレ)

あらすじ

コンクールも近付き必然練習に熱が入り始めた。ソロを巡って紆余曲折あったトランペットパートも、麗奈の歩み寄りによりようやく落ち着きを見せた。そんな中、滝の指示で急きょユーフォニアムにフレーズが追加される。あすかはそつなく演奏して見せるが、対して久美子はその難易度の高さに苦戦。練習に打ち込むあまり水分を摂るのも忘れて倒れてしまう始末。それでもなかなか上達しなかったが、滝に「コンクールまでに吹けるようになりますか?」と問われても中途半端な返事は返さず、はっきりと「出来ます」と決意を示す。
「麗奈のように『特別』になりたい」という想いもあり、必死に練習を続ける久美子だったが、ある日の全体練習で滝は追加パートをあすかだけで吹くよう指示を出す。悔しさのあまり久美子は帰り道の途中、人目もはばからずに「上手くなりたい!」と川に向かって叫び出す。そこに偶然通りかかった秀一と「自分の方が上手くなりたいと思っている」「いや自分の方がもっと上手くなりたいと思っている」等と言い合いを続けるうちに、久美子は中学最後のコンクールの時に麗奈が抱いていた悔しさを、自分も今感じているのだと気付き――。

感想

滝が突然ユーフォニアムのフレーズを追加したのは、全体のクオリティを上げる為であるのと同時に、ユーフォニアムパート、つまりあすかと久美子のレベルを考慮して可能だ、と判断したからのようにも感じられます。期待、というのとは少々違うもっと冷徹な判断ではあるでしょうけれども。久美子と二人の時に、あえて彼女の背中を押し自信を失わないような言葉を向けたのは、信頼半分計算半分、なのではないかな、と。打算だけではうまくいかないという事は、トランペットソロを巡るごたごたで滝もよく学んでいるでしょうから、彼の腹黒メソッドもぐんっと成長したのかも。……まあ、流石に巡り巡って麗奈に衝撃を与える事までは予測できていなかったでしょうがw

久美子と秀一のやりとりは真剣ながらもどこか笑いを誘い、二人の距離感はきっとこの位が適切なんだろうな、等と思ってしまったり。川を挟んで音で威嚇しあう――というかじゃれあったり、道路を挟んで大声で言い合いをしたり。秀一は、麗奈へのそれとは違うベクトルで意地を張れる相手、なのかもしれませんね。

そして今回も何気に優遇される夏紀さんに「スタッフどこまでこのキャラ好きなんだよ……」等と益体の無い事を思ってしまいましたが、原作ではどうなってるんでしょうね?