原作は流し読み程度。
(以下ネタバレ)
あらすじ
栄一郎と宮川による2回戦、栄一郎が多くの武器を身に付けてきたのと同じように、宮川は得意のストロークをプレイ全般にわたって活かす為の技術を身に付けていた。一進一退の展開が続くと思われたが、次第に栄一郎が得た柔軟で幅広いプレイを可能とするスタイルが勝っていき、宮川は敗北を確信してしまう。
しかしその時、意外な所から宮川に活を入れる声が――。
感想
大林の熱さに思わず私の涙腺がスマッシュだよ!!
勝負事というのは負けを確信し諦めてしまった時点で実質終わっている、という言葉を時折耳にします。これは勝負事全てに共通する事だと思うのですが、技術云々以前にやはり心で負けていては勝つ事なんて絶対に出来ない訳で。
更には、真剣勝負を途中であきらめてしまう事は、その後に尾を引きずる、とも聞きます。負け癖ならぬ「諦め癖」が付くというか、それまでの努力の積み重ねを自分自身で無為にしてしまう事への後悔、虚無感、無力感が消えないのだと。
宮川は結局負けてしまいましたが、これの中には前向きな悔しさはあっても、後ろ向きなそれはないのではないかな、と。
- 作者: 勝木光
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2015/05/15
- メディア: コミック
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