ベイビーステップ2 第7話「正念場のリベンジ」感想

原作は流し読み程度。
（以下ネタバレ）

あらすじ

遂に神奈川県ジュニアテニス大会が始まった。優勝できなければプロを諦める――栄一郎にとって正念場とも言えるこの戦いで、彼はかつての強敵達と再会する。決意も新たに一回戦に臨んだ栄一郎は、荒谷の後輩である西村を圧倒的大差で破り無事に二回戦へと進出。自らの成長を実感する栄一郎だったが、二回戦の相手はライバルの一人である宮川。かつての対戦では接戦すえ運良く僅差で勝利した相手だったが、栄一郎が成長したように宮川も新たな成長をしており――。

感想

栄一郎の超人的成長率を目にしていると、他の選手がすべてかませ犬のようにすら見えてきてしまいますが、きちんと「ライバル」に位置するキャラクター達には栄一郎と同等かそれ以上の成長をさせている所が実ににくい演出。
スポーツ漫画でもバトル漫画でも、対戦相手の掘り下げというのは重要な要素ではあるのですが、語り口が饒舌過ぎると「どちらが主人公だ！」状態になりかねず、実はさじ加減が難しい所かと思います。そういう意味では本作のそれは実に丁度いいな、という印象。今後もこのバランス感覚を維持してもらいたい所。

ベイビーステップ(1) (講談社コミックス)