たこわさ

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アルスラーン戦記 第七章「美女たちと野獣たち」感想

原作は遥か記憶の彼方……。漫画版は流し読み程度。なので、原作知識は踏まえない感想となります。
(以下ネタバレ)

あらすじ

王都エクバターナは遂に陥落した。ルシタニア兵達はパルスの民を殺戮し蹂躙し、略奪の限りを尽くしていた。パルス兵が皆殺しにされたのち、満を持してルシタニア王イノケンティス七世が王都入りする。とても精兵達を従える王とは思えない無能を絵に描いたようなイノケンティス七世は、あろうことかパルスの王妃タハミーネに一目惚れしてしまい自らの妃に迎えると言い出す。
王に代わり政治・軍事を担う王弟ギスカールは、兄の愚かな行為の数々に頭を痛めていた。ルシタニアの勢力拡大はギスカールの手腕によるところが大きく、家臣たちは実質的に国を動かしているのが彼である事は重々承知している。そんなルシタニアの現状を見透かしている銀仮面は、ギスカールに王位簒奪の機会をうかがうよう囁きかけるのだった。

同じ頃、城下に一人のルシタニア兵の姿があった。騎士見習いのエトワール――三年前にアルスラーンを人質に取り脱出した元奴隷――は、三年前に残してきた他の仲間の行方を捜し彷徨っていた。そんな中、ルシタニアの兵士がパルスの娘を強引に路地に連れ込んでいるのを目撃したエトワールは、非道を見過ごせず彼らの後を追う。しかし、その先で見たのは兵士を斬殺した娘の姿――娘の正体は、ナルサスに命じられ変装し王都の様子を探っていたエラムだった。エラムを捕えようとするエトワールだったが、卓越したエラムの技量、そしていつまで経っても解放されない事に苛立ちを覚えていた奴隷たちの妨害により、エラムに逃げられてしまう。

エラムの持ち帰った情報により、カーラーンが大部隊を引き連れて自分達の捜索に出向いた事を知ったアルスラーン達。自分を捕えるだけの為に大部隊を展開する事に疑問を覚えるアルスラーンだったが、ナルサスは冷徹にある可能性を口にする。即ち、カーラーンアルスラーンをおびき寄せるために村々を、無辜の民を殺戮するだろう、と。非道を見過ごせぬアルスラーンは、カーラーンと対決すべく出立する。

一方、無事に王都から逃げおおせたギーヴは、その途上で「絶世の美女」ファランギースで出会う。ミスラ神殿から遣わされたという彼女。その目的は王太子アルスラーンもとへ赴く事だったと言うが――。

感想

王弟ギスカール、絵に描いたようなイノケンティス王の無能振り、大司祭ボダンの狂信振りという大きなハンデがありながらもルシタニアを強国に育てたその手腕は恐るべきものがありますね。愚兄に振り回される賢弟、という感じでしたが銀仮面と二人きりの時に見せた鋭い表情の方が本性か。
銀仮面も不気味さを増してきましたね。カーラーンをひれ伏させる謎の迫力もそうですが、なにやら怪しげな協力者もいるようで……。軍記物の中で一人だけファンタジー、みたいな。
しかし、いくら個人が優秀でも、ルシタニアの権勢は長続きしなさそうにも思えてきます。単身とは言えエラムがあっさり侵入して偵察出来ていた事もそうですが、あれだけ奴隷達を煽っておきながら全く開放する素振りを見せない、兵達には信心を押し付けて見返りを与えない、など等。パルスの兵や役人を皆殺しにしてしまった所を見ても、王都を占拠する気はあっても街づくりをしていく気が感じられないというか。

さて、今回新登場のファランギースは……なんともいい性格してますね!w 王妃と言い彼女と言い、この世界の女性は曲者揃い……というか、戦乱の世だから女傑でなければ目立てない、という事なんでしょうかね。アルスラーンの仲間になるようですが、ギーヴの出る幕が無くなりそうな勢いの強さでしたし、アルスラーン陣営は少数精鋭というか少数チートというか、そんな勢力になりそう。

あと、第一話以来登場、というかようやく名前が明かされたエトワールですが……なんか原作うろ覚えなので「あれ? そんな設定だったっけ?」となってしまったのですが、アニメオリジナルな要素が追加されてるんかな。