たこわさ

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Fate/stay night [Unlimited Blade Works] #14「コルキスの王女」感想

原作プレイ済み。映像化作品全て視聴済み。
なお、#15までは先行上映会でオリジナルバージョンを視聴済み。
(以下ネタバレ)

あらすじ

お互いにサーヴァントを失ったものの、士郎も凜もまだ戦いから降りる気などなかった。セイバーが完全に操られるまでにキャスターを倒さなけらばならない――そう判断した二人は他のマスターとの共闘を考え、唯一所在の分かっているイリヤスフィールのもとへ赴く。

一方、教会に陣取るキャスターは聖杯の器を見付けられず苛立っていた。だが、最初のマスターを裏切り、消えゆくだけだった自分を助けてくれた葛木、彼と出会った事で生まれた願いを思い返し、必ず聖杯を手に入れるのだと自分に言い聞かせるのだった。

士郎と凜はイリヤスフィールの居城を目指し、アインツベルンの森へと辿り着いていた。イリヤスフィールは結界を通じて既に二人の来訪を感じ取っており、彼らを歓迎する意思を見せる。しかしその時、金髪のサーヴァント――ギルガメッシュが慎二を伴い、城を襲撃する。イリヤスフィールを外敵から守るべく立ち向かうセラとリズ。しかし、ギルガメッシュの圧倒的な強さの前に為すすべなく斃されてしまう。異変を感じ取り駆け付けたイリヤスフィールバーサーカーだったが時すでに遅く、セラとリズは無残に変わり果てた姿を晒していた。怒りに震えるイリヤスフィールバーサーカーに命じる、「あいつを殺せ」と。奮い立つバーサーカー――ヘラクレスという名の大英雄の姿にギルガメッシュはほくそ笑む。神話の戦いを再現しよう、と――。

感想

遠坂さん、既に士郎にデレデレ状態やないですか!!w それでも何だか素直じゃない言い方になるのは実に彼女らしいですね。

さて、原作でも今までのメディアミックス作品でも殆ど触れられてこなかったキャスターの最初のマスターの姿が明かされましたが……あれはキャスターじゃなくても裏切るんじゃない? というような絵に描いたような下劣な小物でしたね。財力と秘伝の魔術に絶対の自信を持っているようでしたが、ケイネスの事をバカにしていたり、そもそもキャスターの破格の魔術を全然把握もしていなかったり、まあ間違いなく尊敬も信頼も信用も出来ない人物ですわな。
おまけに子供の命を何とも思わずに消耗品として――しかもキャスターが片手間で作れるような「粗末なもの」の為に奪っている、という辺りもキャスターの癇に障ったんでしょうね。彼女は街中の人間から魔力を集めていますが、本当に効率を考えるならば葛木やアーチャーが指摘したように最初から殺して全部奪えば良かったわけで、それをしなかったのは恐らく、アーチャーが推察していた「案外根は善良」という彼女の隠された本質に起因しての事なんでしょうね。

ああ、ちなみにキャスターの元マスターさんですが、ノーカットのオリジナル版だと更に酷い男であることが描かれていますので、是非ともBDを買う事をお勧めしますw


そして久々登場のイリヤさん、士郎と凜の来訪に浮かれていますが、やっぱり本心では士郎から切嗣の話を聞きたかったんですね……。無邪気に彼らの到着を待っていましたが、ところがどっこいそんな事を彼が許さない。そう、天から降臨したワカメ――もとい金髪のサーヴァント、ギルガメッシュのお出ましです。
セラとリズは恐らく「プリズマ☆イリヤ」シリーズの影響もあっての今回の出演だったと思うのですが、まさかこんな無残な最期を描かれるとは……可愛く書くだけ書いて最後に落とす、貴様らは虚淵かぁ!!(ぉ

直前にワカメさんの殺伐ギャグタイムが繰り広げられていただけに*1、余計に二人の討死が悲しく映りました。まあ、セラはただの口やかましい使用人ではなく、最後まで忠義を貫く強い人であった事が描かれただけでも良いのかもしれませんが。ギルガメッシュも何だかんだ言いながら、彼女らは「人形」だけれども「人の心」を持っている事を認めていましたし、セラに対するアレは介錯――つまり自ら手を下すにふさわしい存在である、と認めたという事なんでしょうし。本当に慢心していない彼は偉大な王なんですがね。

さてさて、次回はギル様のお言葉通り「神話の戦い」が再現されます。先行上映会では会場が緊迫感に包まれるような素晴らしいクオリティでしたが、TV放映版ではどの程度カットせずにやってくれるのか。
ちなみに、今回一番印象に残ったのは、首をかしげるキャスターさんのシーン。可愛すぎるだろうキャス子さんw

*1:ちなみに先行上映会でもシンジは大人気で会場は爆笑の渦にw