たこわさ

アニメやゲーム、映画・本などのレビュー・感想・情報を中心にお送りする雑多ブログ。

蒼穹のファフナー EXODUS 第11話「変貌」感想

シリーズ全話視聴済み。
(以下ネタバレ)

あらすじ

一騎達が「新天地」への過酷な旅へと出たその頃、竜宮島は執拗なフェストゥムの攻撃にさらされていた。しかし、「新たに得た力」によりそれぞれの個性を活かした特殊能力を発揮する島のファフナーとそのパイロット達にとって、普通のフェストゥムなど敵ではなく、危なげのない勝利を収める。
しかし、異変はすぐそこに迫っていた。ファフナーに乗っていない、普通の状態でも特殊能力が発動してしまうという異常自体がパイロット達を襲う。突然の異変に戸惑いつつも、日常生活に多少害がある程度であり、検査でも身体に異常が見つからない為、その時点では具体的な対策がとられることはなかった。
しかし、フェストゥムとの戦いを終えたある日の事、銭湯で疲れを癒すパイロット達の身体に遂に決定的な変化が――。

感想

異常自体とは言え、半分以上は日常描写であり、能力の暴走によるあれこれも実にスラップスティックなノリで描かれていたのですっかり油断していましたが――最後の最後に落としてくるのがファフナーという作品の常套手段だという事を忘れてた! やられた!!
しかもあれですね、パイロット達の身に起こった異常が「異形化」という所が何ともショッキング。もちろん、過去の同化現象の進行というのも衝撃的ではありましたが、人間の形は保っていたので最低限「人類」としての尊厳が守られていたというか。*1
うら若い少年少女達が異形の存在へと変貌していってしまう……本人達と周囲の人間の精神を蝕む、なんとも「分かりやすい」異常。やはり視覚的にはっきりと捉えられる異常というのはエグイものがあります。

姿形には影響のない里奈と彗も、今後どんな変化に襲われるか分かったものじゃないし。芹関しては、一騎と同じ症状っぽいですが、本人に自覚なく起こってしまっているようですから余計にたちが悪い……。ああでもワシ芹ちゃんにだったら同化されても(ry

最後が最後だっただけに、前半の平和な日常描写が悲しい。安定のツンデレ織姫ちゃんとか、零央のナイスガイ振りと案外美三香もまんざらでもないんじゃんとか、真壁司令と千鶴先生の事実婚振りの加速だとか、剣司の事をじぃっと見つめている里奈だとかー! あとは、咲良とカノンの友情がちゃんと続いていたところも良かった。
ああ、でも彗は徹頭徹尾酷い目にあってますね。ラッキースケベがありましたけれども、あれは必ずしもラッキーとは言えない状況でしたし。誰か彼を助けて……。

ちなみに、後半の悲劇パート以外で一番印象に残っているのは、広登が撮影したビデオをみんなで見ている時の、やけに姿勢のしっかりした芹ちゃんの正座姿。大和撫子過ぎる!

*1:実際には同化現象が進行すると「どこにもいなくなって」しまうので、尊厳は守られていない訳ですが。