たこわさ

アニメやゲーム、映画・本などのレビュー・感想・情報を中心にお送りする雑多ブログ。

DOG DAYS” EPISODE 7「小さな王子と伝説の英雄」感想

シリーズ視聴済み。
(以下ネタバレ)

あらすじ

レオのお見合いイベントで一躍名をはせたリーフ王子。三国の主要人物との交流を深める一方、彼はずっと憧れていたアデルら伝説の英雄に直接会う機会を得て――。

感想

そういえばリーフとレオ閣下って、中の人的にはシャーリーとカレン*1なんですな、などと益体のない事を思ってしまいましたが、さて。

OPでも覆面を取ってお顔を披露したリーフ王子、今回も大活躍です。
あちらこちらでちやほやされるも常に謙虚であり、ダルキアン卿やアデルという伝説の英雄を前にして目を輝かせたり、勇者陣の中でも多分最強であるナナミと模擬戦とは言え引き分けに持ち込んだり。品行方正かつ純粋ながらも強さも持ち合わせた……ってなんだこの完璧ショタ(笑)。

そして彼に聞かせる昔話、という体裁で遂にアデルを召喚した人物――ヴァレリーの姉のお話が語られることに。第二期から散々引っ張っただけに、結構熟成されたお話になっている事を期待。

ところで、今までアデルとヴァレリーの関係ってあんまり明示されてきませんでしたが、今回クーベルがヴァレリーの事も「ご先祖様」と呼んだ事、そして今までの描写から、やっぱりアデルとは夫婦関係にあったようですね。
イスカは二人の事を「夫婦」と呼んでいましたし、パスティヤージュ最後の王女はクーベルとそっくりでしかもヴァレリーの姉であり。とどめにアデルとヴァレリーは同衾(ゲス顔)している事を暗示する描写が在ったり。人間関係を説明台詞ではなくキャラクターの何でもない言動や描写から匂わせるこの手法は実に好み。



1424536741*[アニメ]アルドノア・ゼロ EP19「楽園の瑕 -Here to There-」感想
1クール目視聴み。
(以下ネタバレ)

あらすじ

アセイラム姫の名を騙るレムリナは、地球圏に新たな王国を築くこと、スレインを夫として迎え彼に全権を託すことを宣言する。今まで苦汁を味わってきた軌道騎士達は新しい時代の象徴の如きスレインに次々と賛同し、一部反感を抱く者達もスレインの策謀によりその芽を摘まれることとなった。全てはスレインの思惑通りに進んでいた。
――しかし、時を同じくして眠り続けていた本物のアセイラム姫が目を覚ます。

突然の奇跡にスレインは喜び涙するが、奇跡など信じていなかった彼は既に引き返せない道を進み始めていた。姫を自らの揚陸城に匿い事実上の軟禁状態に置いた上で、レムリナには姫の容体が急変し面会謝絶になったと苦しい嘘を吐き通し、軌道騎士による地球侵略という決してアセイラム姫が望んでいなかった事態を推し進める。嘘で嘘を塗り固め、自分を信頼してくれる二人の姫――アセイラムのこともレムリナのことも欺きながら、それでも自らが望んだ道を突き進む事しか彼には出来なかった。

一方、地上ではアセイラム姫(レムリナ)の演説をそれぞれが複雑な想いで耳にしていた。アセイラムをよく知るデューカリオンのクルー達は彼女が偽物であるという伊奈帆の説には懐疑的であったものの、そのあまりの変わりように違和感を禁じ得ない。彼女の事など何も知らない地球軍の首脳部は、ただの挑発と受け止め楽観視。マグバレッジ艦長と鞠戸大尉はそれが大規模作戦の前触れであると真剣に受け止め、そして伊奈帆とユキは彼女が偽物であるという確信を持ちつつも、最早彼女が偽物か本物かに拘らず、もう誰にも彼女の本当の言葉は届かないであろうことを憂う。
また、伊奈帆によって解放され、何かと疑惑の多いスレインを探ろうと自らの揚陸城に舞い戻ったマズゥールカ伯爵は、スレインに敵対的だったはずのバルークルスが、あっさりとスレインに恭順の意志を示したことに驚愕し、戸惑っていた。スレインへの疑念を膨らませつつも、バルークルスのあまりの変わり身の早さに、マズゥールカも思い悩む事に。

そして、スレイン率いる軌道騎士の地球への一斉攻撃が開始される――。

感想

姉を抹殺しようとするも、最後の最後で姉妹としての情を優先させ思いとどまったレムリナ。しかし、その情が彼女の立場を危うくするとは何たる皮肉か。姉の容体が急変しもう長くないとスレインに嘘を告げられ、一人ほくそえみ悪女を気取るも、自然と流れてしまう涙からは彼女本来の純粋さ、情の深さをうかがい知れます。
そして今まではレムリナを利用しつつも彼女に対しては誠実であったスレインですが、アセイラム姫が目覚めてしまった事で、彼女を完璧に欺かなければならなくなり、その自らの行いに嫌悪にも似た怒りを抑えきれない様子。それはスレインが、ザーツバルムに対してのそれよりも深く、レムリナに情が移ってしまっている何よりの証左。ですが、アセイラムの目覚めで、それはスレインの心を蝕む毒になってしまった。
――まあ、実に自業自得なんですがー。「奇跡」を信じられなかったとはいえ、彼のやってきたことは悉くアセイラムの理想と相反することばかりですし、万が一姫が目覚めてくれた時に彼女の世界をどう守るか、という視点が全く抜け落ちていたのは事実。この辺り、状況から判断すればアセイラムの生存は絶望的なのに、それでも僅かな可能性の中から彼女の生存という一縷の望みを見出し、その為に戦ってきた伊奈帆とは正反対。
スレインが権力を手に入れて本当にやるべきだったのは、あくまでもアセイラムの理想を守る事、もし奇跡が起こって姫が目覚めた時に彼女が生きるべき世界を守る事だったはず。しかし、いつしかスレインの中の目的と手段は入れ替わってしまい、遂には引き返せない所まで来てしまいました。最も大切なアセイラムを欺き、自分のアセイラムへの想いを理解しながらも健気に愛してくれるレムリナを欺き、彼は一体何を手にしようというのか?
結局、1クール目から続く「良かれと思ってやったことがすべて裏目に出る」呪いから、スレインは逃れらなかったという事でしょうか? でもきっとそれは、彼が「姫の為」と口にしつつもその実、姫を自分のものにしたいという欲望に従って全ての行動を起こしてきた事のツケなのでしょうが。

さて、スレインの虚飾大作戦は地上にいる伊奈帆達まで不幸に巻き込もうとしています。一体のカタクラフト相手に苦戦しつつも何とか勝利の糸口を見つけたその時、新たなカタクラフトと揚陸城が複数現れてしまい――ここが正念場、というかさしもの伊奈帆マンもこの状況を果たして打破できるのか……。健気な彼にこそ、人並みの幸せを掴んでほしいものです。

*1:ちなみに小清水さんはFateシリーズでも「カレン」という名のキャラクターを演じているという不思議な符牒が。