たこわさ

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東京喰種√A 第7話「透過」感想

原作一部既読。第一期視聴済み。
(以下ネタバレ)

あらすじ

独自のルートでカネキの行方を追っていた月山があんていくに現れ、芳村に現状を報告。彼の調べでは、カネキは「共食い」を繰り返し「赫者」になろうとしているという。芳村から引き続きの調査を依頼された月山は、帰り途中にカネキの事で思い悩んでいるヒナミに出会い、彼女を喫茶店に誘う。
普段とは打って変わって紳士的に振る舞いヒナミを慰める月山。ヒナミは少しだけ穏やかに気分になるが、そこに以前であった作家の高槻が現れる。悩み事がある、と看破されたヒナミは高槻に正直な気持ち――カネキの為に自分が出来る事はないか――を話すが、高槻は普段のくだけた態度とは裏腹に、冷静で冷徹なアドバイスをヒナミにぶつける。
落ち込むヒナミにしかし、自分の連絡先を残しいつでも連絡するようにと伝え去って行った高槻だったが、彼女はその後何故かCCG本部へと「取材」と称して押しかける。彼女のしつこい態度に、その場に居合わせた篠原が見かねて取材を引き受けるが、彼女は実に奇妙な質問を篠原に投げかける。曰く、「人間を後天的に喰種にする事は可能か」と。
一方、その頃、あんていくにカネキが姿を現した。彼が店の奥で芳村と話し込んでいる最中、ヒナミがあんていくに戻ってくる。カネキの来訪を知ったヒナミは、彼に会いたいという気持ちを押し殺し、トウカを呼ぶために一人駆けだすが――。

感想

月山さんがいつも通りで安心しました(笑)。ただ、以前カネキを騙し討ちにした時の彼とはちょっと様子が違う気がしますね。カネキの事を調べているのも、ただ自分の為ではなく、本気で芳村に協力しようというとしている節があり。大仰な態度もどこか照れ隠しに見えてきます。
その証拠、ではありませんが、下心なしにヒナミの悩みを聞いてあげるなど、面倒見のいい所を見せたりして。もしかすると、「自分喰い」を行った事で彼の精神にも変化が訪れているのかもしれません。カネキ中毒の症状は悪化しているようですがw
そして今回の主役、ヒナミちゃんの健気さが泣けてきます。自分もカネキに会いたいだろうし、幼いながらも恋心を自覚しているだろうに、自分の事はおいといてトウカの気持ちを優先するって……。おいトウカちゃん、子供に気を使われてるぞ!w まあ、彼女は彼女で短期間で驚くほど学力を上げたり、カネキと再会して早々ぶん殴ってしまった事を後で後悔する乙女振りを見せてくれたりと、カネキに対する思いは強い訳ですが、もうちっと他人の事を気遣えないかな、と。まあ、不器用な彼女には酷な話なんでしょうが。
さて、ヒナミの頑張りの裏で、高槻が不気味な存在感を増してきました。ヒナミに冷たいながらも的確なアドバイスをしたり自分の連絡先を渡したり、変人だけど優しいお姉さんな役回りを演じたかと思えば、わざわざCCGを訪れて「人工喰種」という一連の事件の核心に迫るキーワードを篠原に植えつけ、また、あんていくについての噂――恐らくは「喰種のアジトである」的な何か――を吹き込むなど、部外者どころか事態の中心にいるのではないか、と思わせる言動がちらほらと。
高槻の言葉に噂以上の何かを感じたのでしょう、遂に篠原があんていくの秘密に迫りつつあり……。高槻というトリックスターの登場で事態は一気に加速してしまいそうです。

原作も第二シリーズが盛り上がってます。