たこわさ

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甘城ブリリアントパーク 第12話「未来は誰にもわからない!」感想

原作既読。
(以下ネタバレ)

あらすじ

サッカーの試合が始まっても入場者数は目標に届かなかった。自らの見積もりの甘さに打ちひしがれる西也だったが、それを叱咤し最後の最後まであがくことを叫んだのは西也によってやる気を取り戻したキャスト達だった。そして――。

感想

イイハナシダナー、と思いつつもやっぱり茶番に思えてしまうのは私が心の汚れた大人だからでしょうか? もちろん、ラティファ派のワタクシにとっては彼女が幸せな結末を迎えた事はうれしい事この上ないのですが、「奇跡など起きない。だからどんなに汚く足掻いてでも現実を変える」というある種のリアリティ志向が原作の持ち味だったので、それとは180度異なる展開(しかも原作者脚本)という所に少なからず違和感を覚えてしまうな、と。

原作ではピカレスクロマンよろしく全く褒められないダーティな手段を使って「奇跡」を演出しながらも、西也は悪漢などではなくむしろ良識と常識と他人の損得を考えられる善人なので自分の汚い行いに深く深く苦悩する――けれどもそれよりも何よりもラティファを救いたい――姿が魅力でもあり批判が集まった所でもあり、つまりは二律背反的な魅力にあふれていたし、ネタバレしてしまうならば西也がそれだけの覚悟をもって望んでも奇跡は起きずにラティファの記憶は失われてしまいまた新たな一年が始まってしまう中、それでもいつかラティファの笑顔を本当の意味で取り戻すと西也が全身全霊をかける決意をする、というところで第一巻が終わるので、苦いながらも深みのある物語に仕上がっていたわけで……。

まあ、それでもダメダメだったキャスト達が西也のお蔭で必死さを得る事が出来、それが最終的な目標達成の要因になった、という辺りはまだ浪花節として悪くない話ではあるんですが。あと、ラティファの呪いは完全に解けた訳じゃないかもしれないので、続編の可能性もあるから、二期があるとしたらもっと原作に沿ったノリになる可能性も……ないか?(苦笑)

しかし、一番の不満点は、せっかく西也とラティファがラブラブだったのに、なんだかいすずとの関係もいい感じに描かれた所だったりする圧倒的ラティファ派のワタクシですが、とりあえず番外編は原作からの引用なので楽しみだったりする。