たこわさ

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白銀の意志アルジェヴォルン 24「白銀の意思」感想

(以下、ネタバレ)

あらすじ

カイエンの思惑に反し、グレートウォールを超え進軍を続けるサモンジ。アルジェヴォルンを奪還し、更にはサモンジを止める為にそれを追うトキムネ達。果たして戦いの行方は――。

感想

姐さん役の櫻井浩美さんがブログで不安をあおるような事を書かれていたので戦々恐々としながらの鑑賞でしたが、私的には杞憂に終わりました(笑)。
結局、アルジェヴォルンを完全に取り戻す事は出来ずサモンジを本当の意味で救う事は出来なかったものの、独立第八部隊の面々は全員生き残りましたし、ユーリンクシステムは実質上葬り去られましたし、薄氷のそれとはいえ対等な停戦が行われ、とりあえずの平和が訪れました。一つの物語としてはまずまずのハッピーエンドだったのではないでしょうか?
サモンジがイズミとの共謀でカイエンを引き摺り下ろす策を裏で進めていた、という展開は期待通りながらも、肝心のサモンジが結局過去に囚われたままだったのが残念。
常の自分に寄り添ってくれたスズシロに命を救われた――「心中」を邪魔された――事で、同時に決定的な別れを告げられた事になった彼が、いつの日か、過去ではなく未来を見据えられるようになることを願うばかり。
トキムネとジェイミーは強いきずなで結ばれることになりましたが、最後まで男女の仲っぽくなかったのが私的には良かったかな、と。この二人がくっつくのはどうにも違和感を禁じ得なかったのでw

全体的にはとても残念な出来だったと言わざるを得ない作品ではありますが、要所要所に観るべきところがあり、楽しめる部分もあったな、というのが正直な感想。せめて初期のトキムネがもう少し愛着を持てるキャラクターで、展開がもう少し早ければなー、と。